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便秘がある人は15年後の生存率が低い:メイヨー大学研究報告

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コロナに感染しない身体を作るには、まずは食べるものから見直すこと。腸は免疫の要であり、身体を感染から守ってくれるところでもあります。今まで見てきたように小麦グルテンで炎症が起こり、そのためにウイルス感染してしまうことも考えられます。腸管で起こる細胞膜の透過性問題は未消化タンパクやカビなどがタイトジャンクションを通過して血液の中に入ってしまいます。そこで炎症を起こしたものは全身の炎症へとつながっていきます。

ある人の講演会で『便秘のある人の寿命は短いと』言っていましたので、検索してみたら、ありました。はっきりしたデータです。便秘の人は便が残留していることに加えて、毒素も長く腸管に残ってしまうため不具合が起こりやすいと言えます。

これは米国・メイヨー大学の研究報告によるもので、便秘がある人は、便秘がない人と比べて15年後の生存率が低い(約3/4)という結果が出たのです。

便秘は寿命を縮める。「腸活」で早死にを予防! | オレンジページnet (orangepage.net)

「今、海外で便秘症は“死ぬ病気”と考えられています。そうでない人に比べて明らかに寿命が短いからです」

それでは、便秘の原因となるものは何か?

答えは、高脂肪食だと言います。

第8回 食物繊維不足、高脂肪食が腸内環境を悪化させる

 食べ物によって腸内環境は大きく左右されます。どんな食べ物が良くて、何が悪い影響を与えるのでしょう。ウンチ博士として知られる一般財団法人辨野腸内フローラ研究所理事長の辨野義己博士が、エキサイティングなウンチと腸の世界を紹介します。

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べんの博士のウンチ講座

偏食によって腸内が激しく老化

 わたしはこれまでにたくさんの方の腸年齢を調べてきました。以前、お菓子ばかり食べるという偏食の20歳の便秘の女性の話を紹介しましたが、この女性の腸年齢は、なんと70歳以上に達していたのです。この女性は、ご飯類をほとんどとらないという状況で、腸年齢の測定のために提供してくれたウンチは、2週間も便秘が続いた後に下剤を使ってやっと出したものでした。

 腸年齢が実年齢以上に老いてしまう最大の原因は、食生活にあります。食べ物は胃や十二指腸、小腸で消化・吸収され、消化しきれなかった食べカスが大腸へ送られます。それが腸内細菌の餌になるので、食べ物は腸内細菌のバランスに大きく影響するのです。

 腸内の悪玉菌の大好物は、たんぱく質や脂肪を多く含む食品です。これらは腸内細菌によって利用され、アミン類や、脂肪を分解するために必要な胆汁酸を発がん促進物質に換えてしまうのです。ハンバーガーなど若い人々の大好物である高脂肪食は悪玉菌が好む典型的な食べ物といえます。

 一方、ビフィズス菌など善玉菌の好物は野菜、海藻、穀類などに豊富に含まれる食物繊維やオリゴ糖などです。とくに食物繊維が不足するとウンチは腸内に長時間とどまり、悪玉菌の増殖を招くことになるのです。

肉中心の食事で日本人の腸内環境が変化

 農林水産省の調査(1960年)では1人当たりの食肉消費量は年間約3キロ程度でしたが、2020年には50.8キロに増えています。穀物、野菜、魚中心の伝統的な食事から、肉食中心の食事への変化は、日本人の腸内環境にも大きな影響を与えているのです。

 わたしは30代のころ、1日に1.5キロの牛肉を40日間食べ続ける実験を自ら率先して行いました。肉食を続けることによって体に明らかな変化が現れました。体臭がどんどんきつくなり、皮膚が脂ぎってきました。肝心の便にも劇的な変化が認められました。黄褐色だった便は次第に褐色から黒ずんで、40日目では黒褐色(タールのような)の便が出てきたのです。その臭いはきつく、腐ったような強烈な臭いを発したのでした。そして、腸内細菌は著しく変動し、善玉菌であるビフィズス菌が減少し、日和見感染症の原因となるバクテロイデス属の細菌の増加が認められたのです。おそらく、そのときの腸年齢は70代に達していたに違いありません。

 わたしが行った肉食実験は多少大げさかもしれませんが、野菜をほとんど食べず、インスタント食品やお菓子などの栄養が偏った食生活をしている方々が多いのではないでしょうか。腸の老化にストップをかけ、腸年齢を若返らせるには、バランスの良い食生活を心がけてください。

 次回は最近耳にする「ウンチ力(りょく)」の話です。

辨野博士の本

  • 辨野先生の本
  • 「腸内細菌」が健康寿命を決める
    出版社:集英社インターナショナル

    著者の研究秘話とともに、腸内細菌に関する最新知識を解説。腸内細菌がいかに健康・美容と深くかかわっているのか、理想のウンチの作り方から研究の最前線まで、楽しみながら健康知識をウンと高められるオモシロウンチエッセイ!

 

  • 辨野義己
  • 辨野 義己(べんの・よしみ)

    一般財団法人辨野腸内フローラ研究所理事長 国立研究開発法人理化学研究所名誉研究員

    1948年、大阪生まれ。酪農学園大学獣医学科卒、東京農工大学大学院獣医学専攻をへて理化学研究所へ。同研究所バイオリソースセンター微生物材料開発室長、同研究所辨野特別研究室特別招聘研究員などを歴任して現職。半世紀にわたって腸内環境学・微生物分類学の研究に取り組んでいる。「『腸内細菌』が健康寿命を決める」(集英社インターナショナル)、「大便力」(朝日新聞出版)、「大便革命」(幻冬舎新書)、「長寿菌まで育てる最高の腸活」(宝島社)など著書多数。

 

便秘は寿命を縮める。「腸活」で早死にを予防!

便秘は多くの人が経験する身近な不調。なんとなく放置しがちですが、実は放置すると「寿命が短くなる」という驚きの事実が!
これは米国・メイヨー大学の研究報告によるもので、便秘がある人は、便秘がない人と比べて15年後の生存率が低い(約3/4)という結果が出たのです。

1日200人の患者が世界中から殺到している胃腸の名医・江田クリニック理事長の江田証先生によると、「便秘や腸の老化などで腸内環境のバランスが崩れて、善玉菌に対して悪玉菌の割合が増えると、腸は「アリアケ菌」という〈毒〉を出すようになります。アリアケ菌が作り出す2次胆汁酸は大腸がんや肝がんの原因となり、寿命を縮めることにつながる場合もあります」。


「たかが便秘」と考えがちですが、寿命を左右する不調だったとは…!

また、腸の健康は「免疫力」「ダイエット」「見た目の若々しさ」「幸せホルモンの分泌」「認知症リスク」とも深く関係していることが明らかに。

江田先生によると、「便秘は放置せず、早めのケアが大切です。ぜひ、腸を健康にする「腸活」に取り組んでください。腸活のポイントは、腸内環境を整える〈食事〉、便を出口へ導く〈運動&マッサージ〉、排便リズムを整える〈自律神経〉〈生活習慣〉などです」。

腸内環境を整えるおすすめ食品ベスト4

腸のねじれを直す「腸ひねり」

便を出口へ導く「腸おそうじマッサージ」

自律神経を整えて便通を改善する「マイルドスクワット」


今すぐ「腸活」で早死にを予防し、健康寿命を延ばしましょう!


イラスト/赤池佳江子 撮影/田辺エリ 文/編集部・今田
『おとなの健康vol.8』/オレンジページ刊)より

[便秘]放置すると寿命を縮める便秘の解決は、お尻の感覚を取り戻すことから。

人に相談しにくいカラダの不調も、諦める前に相談を。

女性特有の排泄トラブルの筆頭といえば、便秘。たかが便秘と思いきや、「今、海外で便秘症は“死ぬ病気”と考えられています。そうでない人に比べて明らかに寿命が短いからです」

と、中島淳さん。便秘の人がトイレでいきむことで血圧が高くなったり不整脈が起こったり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが増す報告もあるという。

便秘症の有無による生存率の比較。

追跡調査で便秘症ありの人の生存率は、なしの人に比べて明らかに低いことがわかった。確かに便秘で寿命は縮むのだ。Chang JY,et al.Am J Gastroenterol 調査対象:20歳以上の米国人3933例 調査方法:消化器症状評価アンケートを用い生存状況を15年間追跡調査

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排便困難症状が進むことで、やがて便意を失うことも。

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そもそも女性に便秘が多く見られるのは、女性ホルモンが大腸の働きを抑制しているから。なので、女性ホルモンの分泌が低下する更年期以降は便秘が減ると思われがちだが、逆に増えるのだそう。加齢によって大腸の機能が低下するというのがひとつ。加えて40代以降の女性はトイレを我慢する傾向があり、それが便秘の大きな原因に。

「朝の忙しい時間に朝ごはんも食べず、トイレも我慢して家を出る。肛門近くにバナナ1本分の便があったとして、それを1日溜めておくと腸の粘膜が水を吸って便が硬くなり、3日もするとウサギの糞のようになります」

便が腸に長時間留まると、排出されにくくなる。トイレに行ってもすっきりしない残便感の原因。

人間の肛門はバナナ状の便を最も出しやすく直径が小さいものは出しにくい。このため、硬く小さな便を出そうといきんでもすべて出すことができず、残便感が生じ、何度もトイレに行きたくなる。これが便秘のひとつの症状にして訴えが最も多い排便困難症状。

「また、排便を我慢しているうちに、だんだん便意そのものを感じなくなっていきます。人間の体は丈夫で対応力が高いので、トイレに行かなくても平気になっていくんです。結果的に便秘と一生おつきあいすることになる可能性が高くなります。そうなる前に、まずは生活習慣の改善を」

食物繊維や発酵食品を摂ったり、適度な運動をすることも大事だが、その前にまずやるべきことは排便を促す生活のリズム作り。

「睡眠をしっかりとって自律神経のバランスを整える。便の材料となる食事を1日3回摂る。朝ごはんを食べた後にトイレに行き、排便する習慣をつける。ちなみに、排便の理想的なポーズは35度の前屈み姿勢です」

残念ながら更年期以降、便秘の症状は徐々に進んでいく。朝の排便という基本的な習慣を身につけることが、基本にして最大の便秘改善対策だ。

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排便を促す考える人ポーズ。

35度の前傾角度をとると、体内では「く」の字になっている直腸がほぼまっすぐになり、排便しやすくなる。足が浮く場合は、両足を台などに乗せて。

朝食で排便リズムを作る。

1日3回の食事は便の材料を作るもとであり、食物繊維を摂るチャンスになる。とくに朝ごはんは排便の大事なきっかけになるので、抜くべからず。
※ 牛乳はカゼインですから、控えた方が良いでしょう。人により推奨するものが違うようです。今までサイトで紹介してきた腸内環境を整える方法を参考にして下さい。必須ミネラルであるマグネシウム(にがりでも可)を摂ること。一時的に便秘から抜け出すには塩化マグネシウム=にがりが一番。酸化マグネシウムは下剤だからです。量は自分で調整して下さい。

 

 

 

 

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