新型コロナウイルス

ワクチン接種後に『たこつぼ型心筋症』

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ワクチン接種後、たこつぼ型心筋症発症。論文紹介。/犬房春彦(ルイ・パストゥール医学研究センター/医師・医学博士)

ワクチン接種後にたこつぼ型心筋症を発症する事例が報告されており、論文を紹介しました。 たこつぼ型心筋症は、左心室壁の一部が一過性に無収縮となる症候群です。無収縮となる領域は、80%以上の症例で心尖部を中心とした領域であり、冠動脈病変は認められません。 収縮期の心臓の動きが局所的に悪くなり、その形態がたこつぼに似ていることから「たこつぼ型心筋症」と言われています。 たこつぼ型心筋症の急性期合併症として急性心不全、僧帽弁閉鎖不全、心原性ショック、心室頻拍などの不整脈、血栓形成、心破裂等が報告されています。

mRNAワクチン接種後、たこつぼ型心筋症の論文です。私の知人も可能性があると思っています。

1.たこつぼ型心筋症は多種多様な心臓障害

2.ワクチン接種後にたこつぼ型心筋症の論文紹介

3.犬房の知人 心弁膜症

4.酸化ストレスを下げて免疫を上げよう

たこつぼ型心筋症の診断基準:しばしばストレスとなる誘因が先行することや心臓の先の部分のバルーニング(風船のような状態)を呈する原因不明の疾患で、左心室はたこつぼに類似する形態を呈するということです。

たこつぼ型の心筋炎は、左心室の壁の一部が一時的に無収縮となる症候群、つまりポンプとして機能しないんですね。ところが冠動脈に血液を送る冠動脈に病変はない。ただし、心筋梗塞のようなデータは出てくるわけですね。この病気は1990年、佐藤先生らが最初に報告されまして、左心室の先とその周囲が拡張したまま収縮しないので、蛸壷の形を連想させるので『たこつぼ心筋症』と呼ばれています。

これは世界的にも”TAKOTSUBO”と言う言葉が使われています。この画像を見て頂きたいのですが、心臓の収縮が悪いので、蛸壷のような形に見えます。このたこつぼ型心筋症の急性合併症ですが、急性心不全、僧帽弁の閉鎖不全、心原性ショック、心室頻拍などの不整脈、血栓形成、心破裂と、多種多様な心臓のトラブルを引き起こす病気でもあります。

さて7月14日にPub Medでコロナワクチンとたこつぼ型心筋症の論文を検索してみました。そうしますと全世界から13本の論文が出ておりまして、重複例もあるんですが10症例以上が報告されています。赤色の論文を見てみましょう。

この論文は『コロナワクチン接種後 たこつぼ症候群』というタイトルで、2021年11月に報告されています。この症例はコロナワクチン投与後にたこつぼ症候群を発症したものである。閉塞性冠動脈硬化症を伴わない心筋梗塞と最近診断された73才の女性が、モデルナワクチン接種後、1日未満で典型的な胸痛を呈した。恐らくワクチンそのものが、たこつぼ症候群の発症に寄与していると思われる、という論文です。

画像を見てみましょう。これは心臓のエコーですが、Dの写真で見ますと収縮時にやはり収縮が上手く行かないで、たこつぼのような形に見えています。

私の知人のA氏ですが、40才基礎疾患なし、コロナワクチン接種済でした。今年の春、体調不良が数日続いた後、意識不明でICUに入院されました。その翌日には血圧が低下して、その翌日には心弁膜症。コロナ感染はありませんでした。心弁膜症は細菌感染が原因で起こることが多いのですが、細菌感染は見つからず、心弁膜症の原因は不明ということで、この日に、腎不全、多臓器不全で不幸な転帰を取られました。

私は原因不明ですが、たこつぼ症候群が起こったのではないかと考えています。

この図は、コロナウイルスに感染するとROSと書いてある酸化ストレスが大量に発生して、免疫の暴走、サイトカインストームを起こして多種多様な症が出るという図です。mRNAワクチンでも同じように、炎症と酸化ストレスが上昇することが明らかになっています。

酸化ストレスを下げるには炎症、酸化ストレス上昇イベントを避ける。禁煙、大量のお酒を飲まない。肥満、糖尿病にある方は糖質制限をする。十分な睡眠を取り、精神的ストレスを下げるのも有効です。またエビデンス(科学的根拠)のある抗酸化サプリメントの接種も私は効果があると考えています。

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該当論文:COVID-19ワクチン接種後のタコツボ症候群

要約

コロナウイルス感染症(COVID)-19のパンデミックは、予防努力がワクチンの開発に至り、世界中の何百万人もの人々に影響を与えました。モデルナ(マサチューセッツ州ケンブリッジ、米国)が開発したmRNAワクチンは、抗体中和につながる免疫学的応答をマウントします。一般的に報告されるワクチンの副作用には、筋肉痛、発熱、悪寒が含まれ、心血管イベントの報告率は低い。この症例は、COVID-19ワクチンの投与後にタコツボ症候群(TTS)の発症を示しています。

閉塞性冠状動脈アテローム性動脈硬化症(MINOCA)のない心筋梗塞を最近診断した73歳の女性は、モデルナワクチンを接種してから1日も経たないうちに典型的な胸痛を呈した。彼女はトロポニンの上昇と新しいSTセグメントの異常を持っていた。経胸部心エコー図(TTE)所見は、中脳室TTSと一致した。治療には利尿薬、β遮断薬、およびアンジオテンシン受容体遮断薬が含まれていた。退院前に、反復画像化は収縮期機能の改善を示した。この症例は、COVID-19ワクチンを接種した直後にTTSを発症したMINOCAの最近の診断を受けた閉経後の女性を示しています。

性別、年齢、MINOCA、ワクチンに対する不安、そしておそらくワクチン自体を含む危険因子がすべてTTSのプレゼンテーションに貢献した可能性があります。TTSはCOVID-19ワクチン接種後に発生する可能性があり、この潜在的なまれな関連性を評価することは、ワクチンの安全性を評価し、患者の転帰を最適化するために重要です。

 

 

 

 

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