推進派からエビデンスがないと言われていたigG4による免疫抑制が明確に示されています。特に3回目接種後には97.2%に達しています。福岡大学による研究結果
※ Xに投稿されたこの記事に対してコミュニティノート(ファクトチェック)が付いていますが、igG4が過剰に産生されているものではない、抗体の産生が促されている、と主張しています。論文中で非接種に比べて接種者の抗体では有意に高いと示しているのですから、抗体の中でigG4が増えていることを否定する根拠とはなっていません。そして自己免疫疾患が増加しているデータはないとしていますが、igG4が増えたことによる当然の帰結として自己免疫疾患があるわけで、論文でそれを結びつける事が目的がないため、何を言っているのか分らない、意味不明のファクトチェックとなっています。
※ 何故かリンクに訂正の横線が入っていますが、リンクは有効です。
・メッセンジャーRNA COVIDワクチンの反復投与は、抗受容体結合ドメイン(RBD)免疫グロブリン(Ig)G4抗体(Ab)応答の遅延増加を誘導する。
・ワクチン接種を繰り返すと、抗RBD IgG3 Abのピークレベルが低下しました。
・抗RBD IgG2またはIgG4は、ワクチン未接種のCOVID-19患者の血清では検出されませんでした。
・メッセンジャーRNA型COVID-19ワクチン接種後のブレークスルー感染は、抗RBD IgG4を増強します。
・抗RBD IgG4の上昇は、ブレークスルー感染のリスクを増加させませんでした。※(結論部分で問題なしと書かないと、審査に通らないためと思われる)
メッセンジャーRNAベースのCOVID-19ワクチンによる反復免疫後の抗スパイク受容体結合ドメイン免疫グロブリンG4応答の出現
ワクチン接種後の抗RBD IgG4の血清陽性率は、2回目接種後1カ月で6.76%、2回目接種後6カ月で50.5%まで徐々に上昇し、3回目接種後1カ月で97.2%に達しました。抗RBD IgG1/IgG3の血清陽性率と力価は、2回目の投与から1か月後にすぐに最大に達し、その後低下しました。
結論
ワクチン接種を繰り返すと、抗RBD IgG4反応が遅れるが劇的に増加する。mRNAベースのCOVID-19ワクチン接種を繰り返した後のスパイク特異的IgG4サブクラスの高い寄与の大きさを明らかにするには、さらなる機能調査が必要です。
2回目のワクチン接種後に抗RBD IgG2の誘導は認められなかったが、3回目の接種後(3D-1M:30.1%)および4回目の接種後(4D-1M:55.8%)に血清陽性率の上昇が遅れた(図1b)。ワクチン接種後の抗RBD IgG2のピーク値は、COVID-19ワクチン接種の繰り返しとともに徐々に上昇しました(図1f)。抗RBD IgG4は、ワクチン接種前から2回目の接種後1カ月まで、抗体価にほとんど変化を示さなかった(図1d、1時間)。抗RBD IgG4の抗体レベルと血清陽性率は、2回目のワクチン接種後6か月で徐々に増加しました(図1d)。抗RBD IgG4抗体レベルは、3回目の接種後に顕著に増加し(図1 h)、血清陽性率は3D-1Mで97.2%に達しました(図1d)。
抗RBD IgG2またはIgG4は、以前にワクチン未接種のCOVID-19患者の血清から検出されませんでした
※ 以上、論文の重要部分から抜粋して紹介しました。
IgG4の血清陽性率が「3回目接種後に 97%に達していた」という日本の研究論文 | BrainDead World (nofia.net)