新型コロナウイルス

小島勢二先生:コロナワクチン接種回数別全死因死亡率の検討

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※ 以下の記事は七分割の7ページ目です。手前の6ページはワクチン礼賛でした。

記憶が消えていく、夜眠れない、髪が抜け落ちる…特効薬のない「新型コロナ後遺症」を抱えて生きるリアル

置き去りにされている「ワクチン後遺症」の患者たち

 
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ワクチンの「安全性」とは何なのか?

私たちは、「コロナワクチンの安全性は確認されている」という説明を繰り返し聞かされてきた。一方で、因果関係が曖昧だとしても、ワクチンの健康被害で1000人近い人が命を落としたと認定されている現実には、釈然としないものを感じるのではないだろうか。

東京大学大学院の小野俊介准教授(医薬品評価科学)は、ワクチンの「安全性」という言葉に問題があると指摘した。

「ワクチンを含めた医薬品の『安全性』とは何か、基準や定義を明確にしないまま放置されてきました。『有効性』という言葉も同じです。ワクチン接種で副反応があっても『安全』と言いきる以上、『安全』の定義が必要ですが、それがありません。

ワクチン被害の救済基準が、『厳密な因果関係は必要とせず』という曖昧な設定になっているのは、本当は不明確なままの『安全性』に触れたくない、または触れられないからではないでしょうか」

医薬品を社会学の視点で研究する東京大学大学院の小野俊介准教授

筆者撮影
医薬品を社会学の視点で研究する、東京大学大学院の小野俊介准教授

国や専門家が接種リスクを隠した代償

国は多くの国民にワクチンを接種することで、コロナのパンデミックを収束したいと考えた。ただし、ワクチンを含めて医薬品はリスクとベネフィットが表裏一体となっている。副作用(=副反応)は避けられないが、その現実を丁寧に説明すると、恐怖心を抱いて接種率が低下する可能性があった。

それで、「ワクチンの安全性は確認されている」というマジックワードを使って、国民を安心させ、ワクチン接種を勧めたのではないか。

「言葉の使い方が変なのです。『安全』の明確な基準がないのに、『このワクチンは安全です』と玄人(専門家)が説明してきたワクチンで、実際に深刻な有害事象が起きている以上、素人(一般の国民)の不安は解消されません。

医薬品は『不確実性の科学』です。その現実をスポイル准して、ワクチンは危ないのか、危なくないのか、という論争に意味はないでしょう」(小野准教授)

医薬品には必ずリスクがあり、予測できない副作用が起こりえる。しかも効果や副作用は、個人差が大きい。したがって、このリスクに対する不安は消えず、各個人が向き合うしかない。

不確実な医薬品(ワクチン)の現実を、国はしっかり説明せず、「安全」という言葉で偽りの安心感を国民に与えてしまった。そのツケが、現在のワクチン不信に繋がっているのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

jurian🌸 @juri_piyo 「何十年も前から キックバック計画が進行しており、 国民の税金が何の関係もない事に使われている」 #USAID #日米首脳会談 いくら石破茂がポンコ○でも、言われてる意味くらい分かるでしょう。 自民公明、震えて眠れ💢 資金を絶たれたら、 あちこちからボロが出るはず。 #滅べ自民党 #滅べ公明党 #石破政権が日本を滅ぼす Palantirの投稿動画を楽しみましょう!#TikTok Lite https://lite.tiktok.com/t/ZSMehSMBp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアルワールドデータによるコロナワクチン接種回数別全死因死亡率の検討

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小島 勢二

 

golfcphoto/iStock

わが国では、小規模な臨床研究をもとにして得られた重症化や入院予防効果が、コロナワクチン接種を推奨する根拠とされている。

しかし、ワクチン接種後に心血管障害などで死亡する症例もあることから、研究者の間では、ワクチンのメリットとデメリットを総合的に評可した全死因死亡率を重視すべきだという意見がある。

コロナワクチンの重症化予防効果をめぐる議論

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コロナワクチンには、感染予防効果はみられないが重症化を防ぐことができるという理由で、政府や専門家は、高齢者に対する定期接種を強く勧めている。 昨年12月17日に開催された参議院予算委員会でも、川田龍平議員の、「わが国が高齢者に…

京都大学西浦博教授の発表した数理モデルに基づく研究も、コロナワクチンの死亡抑制効果を示す有力な根拠とされている。しかし、西浦教授の研究については、その内容に疑問の声が上がっている。

感染者数6,330万人、死亡者数36万人!西浦論文への疑問

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わが国におけるコロナワクチンの接種は、2021年2月から始まったが、京都大学の西浦博教授らのグループは、この時期にワクチンの接種がなければ、2月から11月の感染者数と死亡者数は6,330万人、36万人に達した可能性があると発表した。…

ワクチンの効果を検討するには、未接種群と接種群の全死因死亡率を、大規模に、しかも長期間にわたって比較したデータがもっとも信頼できる。これまでは、英国国家統計局が、全国民を対象に、ワクチン接種回数別の全死因死亡率を公表したものが、国レベルでは、唯一の研究である(引用3)。

コロナワクチン接種回数別の死亡率は?

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コロナワクチンの効果への信頼が揺らいでいる。最近では、感染予防効果のみでなく、重症化さらには死亡抑制効果についてさえも疑問視されている。 日本政府からは、今年の5月8日から高齢者などの重症化リスクが高いグループや医療や介護従事…

イギリスでは、月毎のワクチン接種回数別の全死因死亡率が人年法を用いて検討された。全年齢層の検討では、2022年は、年間を通して、接種群は未接種群よりも死亡率が高く、ワクチンの死亡予防抑制効果は確認できていない(図1)。

図1 イギリスにおけるコロナワクチン接種回数と10万人年あたりの全死因死亡数
英国国家統計局

同じく、図2は、イギリスの70歳以上の高齢者について、2021年4月から2023年5月までの期間におけるワクチン未接種群と接種群の全死因死亡率を比較した結果である。

All-cause mortality according to COVID-19 vaccination status: An analysis of the UK office for National statistics public data

未接種群を1として、各接種群の死亡率を相対危険度(RR)で示されている。1回接種群は、全期間を通して未接種群より死亡率が高かった。2回接種群は、2021年10月までは、未接種群よりも死亡率は低かったが、11月以降は、未接種群を上回る死亡率が見られた。3回接種群も、2022年5月以降は、未接種群の死亡率を超えている。80歳代、90歳以上でも、70歳代と同じ傾向が見られた。

図2 コロナワクチン未接種群と接種群における全死因死亡率の比較

人口80万人の浜松市の開示データを用いて、70歳以上の高齢者におけるワクチン接種回数と10万人年あたりの全死因死亡率が検討されている。イギリスと同様に、2回接種群では2021年2〜3月以降、3回接種群でも2022年8〜11月以降は、未接種群を上回る死亡率が見られるようになった(図3)。日本は、ワクチンの接種開始がイギリスよりも遅れたことがが、時期の違いに反映されているのであろう。

図3 浜松市におけるコロナワクチン接種回数と10万人年あたりの全死因死亡数
藤川賢治氏作成

イタリアにおいても、人口が96万人の地域におけるワクチン接種回数別の全死因死亡率が人年法を用いて検討された。この研究では、多変量解析を用いて、年齢や性のほか、糖尿病や高血圧などの基礎疾患の頻度についても補正が加えられた。その結果、1回接種群、2回接種群の死亡率は、未接種群の2.40倍、1.98倍であった(表4)。

A Critical Analysis of All-Cause Deaths during COVID-19 Vaccination in an Italian Province

表4 イタリアにおけるワクチン接種回数別の全死因死亡率の比較

これまで、リアルワールドデータを用いて、全死因死亡率を検討した研究では、2022年以降になるとコロナワクチンの死亡予防効果は確認されていない。

2022年8月に、京都大学福島雅典名誉教授が、国に対して、コロナワクチン接種者と未接種者の重症化率と死亡率についての開示請求を行なったが、当初、そのようなデータは保有していないことを理由にデータは開示されなかった。

今回、地方自治体がデータを保有していることがわかったことから、国レベルにおいても、データは保有されていると考えられる。これまでのワクチン行政を検証するにあたって、決定的な事項だけに、解析結果の公開が待たれる。

 

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