新型コロナウイルス

薬を断つと身体が楽になる

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デジタルIDスキームは各国政府が国民の情報を一元管理するためには不可欠のもので、これによって国民の行動を制限したり、褒賞を与えたりすることが出来るわけです。一方国民にとってのメリットは健康保険証や銀行口座との紐付けによって便利になるという程度です。具体的なメリットは以下の通りです。

未成年や免許証を持っていない人にとって公的な身分証明書となるメリット2|口座開設やパスポートの新規発給に利用できるメリット3|住民票の写しや印鑑登録証明書がコンビニで取得できるようになるメリット4|市区町村や国の提供するサービスを一元化できるメリット5|青色申告の際に節税につながることがあるメリット6|意外な使い道ができる場合もある

このくらいなんですね。身分証明なら免許証があるし、住民票や印鑑登録なら区役所に行けば良いことだし、あとは青色申告の控除に使えるくらいですね。しかし、全員が個人事業主ではないから必要がない人の方が多いです。結果として、特に利用者にメリットがあるというわけではないようです。

一方でデメリットの方が多いのは、デジタル庁は個人情報が流出しても責任を負わない旨明記していることです。落とした場合、自分の顔写真付きで住所、氏名、マイナ番号が相手に知られてしまいます。個人情報が流出すると、自分のプライバシーに属する事柄で親の離婚歴や自分の離婚歴、保険証では病名や薬の内容が、相手に知られてしまいます。例えば癌に罹っていたとして、身内を除いて知られたくない人もいることでしょう。要するに政府にとってメリットばかりですが、国民にとってはリスクばかりを引き受けることになりかねません。また、更新は5年に1回ですから、5年後にはまた写真を撮り直しで面倒な手続きをしなくてはならないわけです。更新は10年に1回、未成年は5年の間違いでした。訂正します。

新型コロナ騒動で県外への外出を控える行動制限が言われましたが、口座番号を紐付けた場合、将来は隣町へ行って買い物をすると即座に支払いが出来なくなります。またワクチン接種が強制となった場合、打った人にはマイナポイントが加算され、打たない人には罰則として銀行口座凍結が簡単に出来てしまう。グローバリスト=DSは国民の行動を制限して選択肢をなくし、中国のように統制下での支配を目指していますから、マイナカードを初めとするデジタルIDスキームには安易に乗らない方が良いでしょう。

向精神薬は気分を上げるアッパー系と抑制するダウン系しかないそうです。それにしても大雑把な扱いですが、これが統合失調症、うつ病だという脳病変を提示できないのですから、一体、根拠としている基準は正しいのか疑ってみる必要があります。

「薬」=「毒」なので、一気に身体から抜くのが理想的である

ノンフィクション作家の上原善広さん、実は長年に渡り心療内科に通い、大量に服薬していました。しかし一向に症状は改善せず、服薬を続けることに疑問を抱き”減薬・断薬”を決意。本連載ではその一部始終をお届けします。

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減薬の病院なんて、時流にのって小狡いだけ

世界初の「薬やめる科」を創設した熊本の「松田医院 和漢堂」の松田史彦医師は、どちらかというと目立たないよう診療活動をしているが、「目立つ断薬活動」として、日本でもっとも有名なのは内海聡医師だ。

10万部のベストセラーとなった『精神科は今日も、やりたい放題』(三五書館)の他にも著書多数。東京の御徒町で「Tokyo DD Clinic」を開業して断薬サポートを続けているが、こちらは3ヵ月待ちの状態。さらにNPO法人「薬害研究センター」を主宰し、精神薬だけでなく、広く薬害についての啓蒙活動を続けている。

内海医師の著書を通読すると、実際の断薬のプロセスから製薬会社などの裏事情まで多肢にわたる。精神医療界の話は前掲書などが詳しく、また断薬にいたる具体的なプロセスは『心の病に薬はいらない!』(かんき出版)に詳しく記載されているので、断薬を考えている人の参考になるだろう。

挑発的かつ過激な発言によって賛否が分かれ、大胆な発言ばかりがクローズアップされているが、上野のクリニックで内海医師に実際に会ってみると、非常に繊細な感性をもつ医師だと感じた。

――熊本の松田先生は、この世界の大先輩です。精神薬が麻薬と同じというのはその通りで、睡眠薬も同じです。実際に依存度などは覚醒剤よりも強い。睡眠薬はゲートウェイ・ドラック(薬の入り口)と呼ばれているくらいです。

Photo by iStock

精神医療も『うつ』のキャンペーンが終わったら、今度は『発達障害』の喧伝をしていますが、精神医療なんて医療界のスキマ産業でしかない。発達障害なんて、テストしたら私だってそういう結果が出ますよ。新たな患者を作るために、ちょっと個性的な人は大抵、当てはまるようにできている――

確かに学校現場でも、教師があまり生徒と関わらなくなった。

昔だったら生徒が多少問題を起こしても「警察を呼ぶのは教育界の敗北」という気概があったが、現在はすぐに警察を呼ぶようになった。それは時代の流れとして仕方ないとしても、不登校児やいわゆる問題児への対処が病院まかせの風になってきた。

すでにアメリカでは、教師たちから問題児とされた生徒を病院に行かせないと虐待と認定され、親が逮捕されるシステムになっているという。日本も今後、そうならないとは限らない。

さらに現在の減薬ブームについても、内海医師は「減薬の病院なんて、時流にのって小狡いだけ」と手厳しい。

――減薬をうたっている病院というのは大抵、徐々に薬を減らしてから、最後に少量の薬を残そうとする。特にこれまでのことを反省している様子もない。これは患者さんを飼い殺しにする「究極のシステム」です。

減薬して病院を〝卒業〟するのが本来の姿なのに、全然そうなってない。薬も1日や2日くらい飲むならまだいいですが、そうはならない。

薬を使うと患者さんも大人しくなるし、医師も楽ができる。精神科自体が洗脳する学問ですから、患者さんを洗脳するのに長けているんです。病院というのは全て、人の病気で金儲けしているのですから、基本的にネガティブに見た方が良いのです――

ごく一部の重篤な人以外は、受診に慎重になった方が良いのはわかってきた。ではこれから私たちは、具体的にどのように対処していけばいいのだろうか。

大半の人が必要のない治療を行っている

――製薬会社が一番問題なのは間違いありませんから、製薬会社を訴える運動が日本でもっと起こればいいのですが、そうなっていない。だから製薬会社が問題なのは間違いないけども、現状では、患者、家族や夫婦の問題という当事者に行きつきます。

例えば子供が暴れるのには、それだけの理由があると考えた方が良いです。昔なら家族や友人や近くのお寺さんがサポートして、あまり精神的な問題や社会的な問題に医師は関わらなかった。現在の日本ではそうしたシステムや、家族関係が破綻しています。

だからといって、すぐに病院に行って薬で解決しようとするのは違うと思うのです。生きている人で、何の悩みもないという人はほぼいない。悩みと対峙することも人生の一つなのに、それを薬で解決しようとするのは間違っていると思います。本当に医学的な治療が必要な人もいますが、そのような人はごく一部で、大半の人が必要のない治療を行っています。

結局のところ、根本的な原因に対処しない限り、結局は薬に頼って依存してしまうことになります。そのような薬に頼ってしまう人は大抵、夫婦や家族の問題を抱えていることが多い。

もう少し家族関係がしっかりしていれば、もともと精神科や心療内科なんかにかからないし、もし間違ってかかってしまっても、そういう人は抜けるのが早い。だからまずは素人でも勉強して、自分で身を守るしかないけど、それもあまり広まっていない。

しかし睡眠薬を含めた精神薬は、少しの量でも脳に重いダメージを与えますし、脳が一旦ダメージを受けると回復は非常に難しいから危険なんです――

Photo by iStock

内海医師と熊本の松田史彦医師、双方に共通するのは「薬は毒なので一気に抜くのが理想」とする点だ。

例えばアルコール依存や覚醒剤中毒の場合、ゆっくり抜くことなどあり得ない。だから抜くときは断薬施設などを使って一気に抜く方がいいのだが、日本の現状では、睡眠薬を含む精神薬を抜く施設がない。仕事をしながら抜くことになるので、ゆっくり減薬していく方法を取らざるを得ないという考え方だ。

もう一つ、双方のクリニックに共通しているのは、自費診療が主体となっている点だ。大雑把な分け方として、減薬派のクリニックは保険が効くが、断薬をうたっているクリニックでは自費診療が多い。それはなぜなのか。

――断薬のサポートが自費診療でないと難しいからです。クスリを減らすだけなら保険診療でもできるかもしれませんが、様々な方法で体と脳を立て直す必要がありますから、食事療法や栄養療法など、いろんなことをします。

さらに現代は薬だけでなく、食べ物などからさまざまな神経毒を身体に取り込んでしまって、それが様々な不調の原因になっている可能性が高い。ですから減薬にあたっては、低温サウナなどのデトックス(解毒)も使います。

薬を抜くだけでは、ただ中毒から抜けただけですから、根本的な解決にはなっていないからです。依存状態にあると、止めてもまた簡単に手を出してしまいかねないのです。うちでは月に3万から5万円程度かかりますが、低収入の人の場合はもちろん相談に応じます。

しかし生活保護の方は基本的に断っています。生保では3割くらいの人が精神科にかかっていますが、生保のために病院を〝卒業〟できない人が多いからです。生保も依存の一つですから、まずこの基本的な考え方を変えていかないと断薬自体ができないし、生活保護からも卒業と考えています――

内海医師は「生保も低収入も、努力しない人が多い」と話す。

それは確かに正論かもしれないが、さまざまな環境からそうできない人も多い。だから一見すると内海医師の話は「成功者の理論」に感じるかもしれないが、内海医師がそう考えるようになったのには、自身も身障者の作業場を作るなど、これまでの様々な活動から赤字に陥ったこともあり、時には多額の借金までして、現在の活動につなげていった経緯があるからで、一概には言えない。

結局ヤクに頼りたいだけじゃないか

日本の断薬はまだ始まって間もない段階だから、今後は生保や低収入に陥っている人の断薬が課題となるだろう。「断薬」と「自立した生活」は、実はイコールでもあるからだ。この点は重要なので、次回以降でもまた触れていきたい。

内海医師は、通常の診察と並行して本の執筆や、フェイスブックをはじめとするウェブや講演、セミナーなどで啓蒙活動をしてきたが、今後はさらに新たな活動を展開するという。

――1年間170件ほど講演をやった年もありましたが、ネットも含めて、あまり効果ないなと感じたんです。結局ヤク(薬)に頼りたいだけじゃないかと。患者さん向けにやっても結局、国や業界が変わらないとダメです。

だからもっと広く知らしめたいので、今後は政治家でも協力してくれる人とタイアップしていきたい。私が政治家になるわけではありませんよ。厚労省に行って何度か話し合いをしたこともありますが、みんながみんな現状に満足しているわけでもなさそうで、賛同してくれる人がいても圧力がすごくて表立って動けないんです。

だからこれはもう、政治に働きかけるしかない。ネットを見ている層ではなく、もっと新しい啓蒙を考えています。

その活動の一環として、保育園も創設する予定です。やはり子どもたちをさまざまな害悪から保護したいのと、私が得た知識や経験を親ごさんにも伝えることができますからね。そこからいろいろな方面に広がっていけばと思っています――

通常の治療活動で患者さんを啓蒙しても、救える患者さんはごく一部に止まってしまう。「結局ヤクに頼りたいだけじゃないか」という内海医師の言葉は辛辣だが、患者側はもちろん、これは医師に対する言葉でもあると思う。

ウェブの情報も、さまざまな圧力から統制されていると内海医師は話す。たしかに、例えば医師やクリニックの情報は皆無だ。あったとしても褒めたものしか流れていない。薬の情報もただの羅列であふれ、ネガティブな情報はほとんど出ていない。

だから、とくに医療における情報弱者の私たちに訴えるのではなく、保育施設などの創設と並行して、国などに広く訴えていきたいという内海医師の思いは強く伝わってきた。

――こういう活動をやっていると、ただの宗教信者だと思われがちですが、私は典型的な無宗教者。あえて言うなら自然崇拝論者(アニミズム信者)です。精神医学反対となると、サイエントロジーというニューエイジ宗教が出てきますが、サイエントロジーは精神科の批判をしているので共闘関係にあるけど、私は信者でも何でもないし、だいたい組織は腐っていくのが常ですから信用していません――

しかし私は精神医療に限らず、医療過多の犠牲になるくらいであれば、「精神疾患を抱える患者さんが宗教に頼るのも、実は一つの手ではないか」と内海医師に訊ねてみた。特に精神医療では、心のよりどころさえあれば、薬害に陥られなくて済むのではないかと思ったのだ。

――宗教も、中身を判断して自分でよく吟味してとしか言えないし、もともと私の実家が寺の住職をしていたので、宗教の欺瞞を見ながら育ったこともあり、宗教や組織は信用してないんですよ――
 
たしかに、「良い宗教者」を選ぶのは、「良い医師」を選ぶより難しい。ここまでくると、私たちはどのような医療を選ぶかで、生き方を試されているのではないかとさえ思えてくる。内海医師はぽつりと言った。

――だから私の活動は、どう生きるのかという、一種の哲学にちかいのかもしれません――

 

 

 

 

 

 

 

 

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