ワールド・カウンシル・フォー・ヘルス・ジャパン運営事務局です。 メルマガでは、WCHの活動に賛同いただいている世界中の仲間の方々にお話をお伺いしていきたいと思います。 第一回目は、ウィーン在住で国際的に活躍していらっしゃるバイオリニストの中嶋りり子さんに寄稿いただきました。 厳しいロックダウンと強制接種政策に対して、オケの仲間とともに闘い、同じ意識を持つ世界中の人たちとつながっていったというご本人の経験談です。ぜひ最後までお読み下さい。 中嶋りり子さん:オーストリアのトップ3オーケストラの一つ、ウィーン放送交響楽団のコンマスの次に重要なポジションのバイオリニストです。 ****************************************** 昨秋 „Who is WHO?“ (mehr-wissen.info) という情報サイトの 25 ヶ国語のうち日本語版を担当した際に WCH ジャパンの存在を知り、即ボランティア登録をさせて頂きました。抗議活動があまり一般的とは言えない日本で積極的かつ精力的に活動されているボランティアの方々には頭が下がります。 私が 30 年来住んでいるオーストリアは強硬なコロナ政策で注目を集めた経緯があり、その ため抗議運動も盛んに行われました。2 年前、バチカンを別とすれば欧州で唯一コロナワク チンの義務化を決定した時真っ先に立ち上がったのは自由を愛するフランス人で、パリのオ ーストリア大使館に抗議しました。続いてかつてない程大規模なデモがウィーンであり、近 隣諸国からも大勢応援に駆けつけてくれました。接種義務化前から「非接種者ロックダウ ン」や毎日の陰性証明提示義務等の著しい人権侵害にワクチン賛成派からも反対の声が上が り出したのです。非接種のため停職中だった私は毎週末足しげくデモに通い、そこで仲間を 見つけ、医師や弁護士達と個人的に話す機会も得ました。 ドイツ語圏ではいち早く医学者や弁護士達がアライアンスを立ち上げ、独立メディアとフリ ージャーナリスト達による信頼できる豊富な情報源があったことが何よりの強みになってい ます。そして地位も名声も犠牲にして立ち上がったこれらの方々の素晴らしい人柄に心打た れ、勇気を与えられていることこそ賛同者を得る上で大きな意味があると思います。デモや 集会を監視する警官達の中にも熱心に話に聞き入る姿が見られ、政府を信頼していた在ノル ウェーの友人は、スイスの歴史家•平和活動家ダニエレ・ガンザーが攻撃されているのはお かしい、と気づいたことから目覚めました。 人種のるつぼウィーンでは、子供達の通う学校でも私の職場でも多国籍は当たり前で、共産 主義の傷を負った国々の人は政府に批判的な傾向があり、ロシア、ウクライナ人は主流の報 道が現実とは違うことを知っており、セルビア人を筆頭に同僚達の意識が少しずつ変わり始 めているのを肌で感じます。それでもまだコロナトラウマが残っているのでワクチン関連の 話題には細心の注意が必要です。その点、WHO パンデミック条約や IHR 書き換え問題は明確で分かりやすく、比較的抵抗なく聞いてもらえるのでこれを大きなチャンスと捉え、一人で も多くの国民と政治家に知らしめたいと思っています。 一頃のように社会が分断され少数派の我々が敵対視されていた時期は過ぎ去り、表面上は通 常に戻ったかのように見えますが、デジタル化は加速して義務教育にも入り込み、現金を受 け付けない店が増え、個人主義ヨーロッパにおいて考えられなかった新しい社会がありま す。コロナ前には「覆面禁止法」で禁じられていたマスクが 2 年間義務付けられた挙げ句今 でも任意で着用する人をよく見かけ、「我々も日本人を見習って他人に気を配らなければ ね!」と言われる度に笑ってしまいますが、それは余談として、決定的なのはメディアに操 作された一般的な見解が正しく、反対意見は抹殺され自由に議論する場がなくなったことで す。困ったことにナショナリズムの政党だけがコロナ政策やワクチンに反対したため、我々 全てが極右=ネオナチ勢力とレッテルを張られて隅へ追いやられ、ウクライナ戦争に異論を 唱えようものなら「親プーチン派」のレッテルと共に爪弾きに遭います。 私がヨーロッパに来てまず学んだことは「自分の身は自分で守れ」でした。待っていても誰 も助けてくれません。立ち上がって行動を起こさない限り何も変わらないので、こんな私で もできるところから始めることにしました。説得力を持つためによく勉強し、議会への意見 書もいくつも提出しました。当時停職処分を恐れなかったのは 10 人の仲間がいたからで、 繋がることの強さを実感し、各国に散らばった古くからの友人が皆同じ考えだったことも幸 いしてネットワークを広げました。WCH 本部主催ウィーン会議で知り合ったブラジルの日系 アクティビストや Door to Freedom (Meryl Nass 主宰) のコーディネーターとも繋がったことで、世界各国の日本に期待する熱い視線を感じています。欧米諸国と日本との積極的な情報 交換と相互協力へ向けての動きもあります。それが可能になったのも WCH 日本支部のお陰 です。 先日のワクチン問題研究会の記者会見の動画は英語字幕付きで世界中に拡散され話題を呼ん でいますが、それに目を付けたブラジルの大手新聞がロクに動画を視ることなくお粗末なフ ァクトチェック記事を載せたことに対する抗議文が今ブラジルの日本大使館に殺到していま す。立派な医学者達に対する侮辱は外交上の大問題であり、日本政府代表として公式に抗議 せよ、という訳です。 現在大きく報道される事なく、ドイツでは戦後最大といわれる農業従事者の抗議デモが続 き、フランスでは同デモが過激化し、ダヴォス会議では信じ難いことが話し合われています が、このメールマガジンの読者の方々はこれらのことが他人事ではない、差し迫った問題で あることはもうご存じでしょう。夏に数年振りの再会を果たしたアメリカの友人に開口一番 「どうやって安全な食品を確保しているか」と尋ねられ、逆に当地ではもうそこまで来てい るのかと驚きました。手遅れにならないうちに我が国の農業を守り安全な食品を確保するこ とは私達の緊急課題だと思います。 コロナ禍中は恐怖心から従順だった人々も、平常心を取り戻し冷静に物事を見られるように なった今はまさに好機だと思います。まずは「気付き」から始まり疑問を持ち、考え始める …そのきっかけを作るべく様々なテーマで意見交換や情報共有をして、多少の見解の相違に 囚われずひとつの大きな動きにして行けば流れを変えることができると信じています。若い 世代を導き、国境を超えて力を合わせ、今年を是非転換の年としようではありませんか。 中嶋りり子 (ヴァイオリニスト / ウィーン放送交響楽団 ) ****************************************** |