アメリカで緊急使用許可が出たことを理由に、日本では何も検証することなく特例承認されています。承認を受けた昨年12月から8ヶ月以上経過して2,800件の副作用、343件が重篤、そして32人が死亡しています。一番多い副作用には下痢、悪心、浮動性めまい、頭痛としかなく、重篤や死亡に至るとの記述はありません。あまりにも実体と乖離しています。特例承認のため患者は無料で手に入ることから、無知な医者がばら播いているのでしょうが、生命の危険性が大きいと思います。
参議院 2022年05月10日 厚生労働委員会 #05 隈本邦彦(参考人 江戸川大学メディアコミュニケーション学部教授 薬害オンブズパースン会議メンバー)
国としての承認は、国民の多くが『国が有効性と安全性を保証した』と受けとる恐れがあり、承認ではなく使用許可とすべき。
ラゲブリオは昨年10月中間解析の段階では、重症化を約50%減少させた期待のクスリと報道されたが、最終的な治験結果は約30%の減少にとどまった。解析の途中では、646例についてラゲブリオ群の方が重症化率が高かった。今回の緊急承認制度では、治験第2相の少ないデータでも有効性は推定出来るとの政府答弁。しかし、それだけではクスリの実力は分らなかった。
治験第3相データ。被験者が新型コロナ抗体をすでに持っていた場合、重症化率は2.9%でプラセボ群と変わりがない。つまり、このクスリは治験の後半では成績が振るわず、コロナ抗体を思っている人、つまり感染した人やワクチンを打った人には無効かも知れないというデータが出ていた。重症化率が低い上に多くが2回接種を終えている日本で本当に効くのかについてよく分らない。
12月に特例承認されて先月15日までの間に、すでに15万人に使われている。そして市販直後調査では2,800件あまりの副作用が報告され、うち343件が重篤です。そしてこのうち32人が亡くなっています。しかし、その詳細は公表されていません。メーカーに問い合わせても、詳しいことは教えられないということでした。問題だと思います。
私が疑問なのは、有効性の限界とか副作用のデータが、患者さんに適切に伝えられて、患者さん自身の選択でこのクスリを投与しているのか? それについてはそう思えないんですね。やはり国が承認しているから使うべきだと思ってらっしゃるのではないでしょうか。・・・途中まで・・・・
ラゲブリオに関しては以下のことが分っています。
コロナ治療薬モルヌピラビルの危険性
・ 有効性が確認できないのでフランスで契約を取り消された
・ インドでは安全性に問題があるので使用しない方針
・ ノースカロライナ大学の研究:哺乳類の細胞に対して変異原性を示す
・ ニューヨークタイムズ:メルク社のコロナ治療薬が妊娠中の女性に危険を及ぼす可能性
・ 入院・死亡率低減効果は1433人での治験でわずか30%
経口コロナ薬 モルヌピラビル(ラゲブリオ)の危険性twitter
ラブゲリオはビッグファーマであるメルク社のクスリですが、このメルクは、あのイベルメクチンの会社でもあります。特許期間が切れたということで、儲からないイベルメクチンを販売する気はないようですね。その代わりに何十倍もする新薬を投入してきました。
治療実績に疑問符がつくようなクスリを、服用することはやめた方が良いのです。