厚労省第96回(令和4年8月24日)新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード
集計期間の新しいものが出ました。
10万人あたり新規陽性者数12~19歳では、未接種者937.1に対して2回接種者は967.6で未接種者より2回接種者の方が多い。20~29歳では未接種者1040.1に対して2回接種者1121.0で未接種者より2回接種者の方が多い。30~39歳では未接種者835.8に対して2回接種者は1101.7で2回接種者の方が1.3倍多い、さらに3回接種者950.8で3回接種者の方が未接種者より多い。
40~49歳では未接種者591.2に対して2回接種者954.6で未接種者より1.6倍多い、さらに3回接種者791.2で未接種者より3回接種者の方が1.3倍多い。60~64歳では未接種者494.0に対して2回接種者694.0で2回接種者の方が1.4倍多い、さらに3回接種者506.7で未接種者より3回接種者の方が多い。
65~69歳では未接種者194.1に対して2回接種者588.6で2回接種者の方が3倍多い、さらに3回接種者387.9で未接種者の約2倍多い。70~79歳では未接種者362.1に対して2回接種者501.2で2回接種者の方が1.3倍多い。
この結果から言えることは、『10万人あたり新規陽性者数』の項目で2回接種者については、10項目中7項目で未接種者を上回っており、3回接種者では4項目で未接種者を上回っているということです。両者とも前回の項目数より増えてしまっています。たった1週間の違いで、これだけ動いているのには驚きました。2回接種、3回接種の感染者実数では減少傾向が見られるものの、割合としては接種者の感染増加傾向が目立っています。
結論として2回接種者の場合は、ワクチンの効果はすでに失われている、3回接種者の場合のワクチン効果は現在なくなりつつあるということ、2倍や3倍という数字が出てくるということは、未接種より感染しやすくなっている、そしてワクチンによる免疫抑制のために感染すると重症化しやすいということです。
下に前回の表を貼り付けておきますので確認して下さい。