松田学のニュース解説 新型コロナ最新情報 オミクロンの正体26<本編>
井上 正康 大阪大学名誉教授
オミクロンBA.5の肺炎、発熱、重症化について
肺炎になるケースがあるというのは、東大の研究者が人の胚の培養細胞にBA.5をかけたらウイルスが18倍増えて、細胞が死んだ試験管内実験が雰囲気作りに利用されています。こんな試験管内実験をやれば、すべての動物の大半の細胞でBA.5が増殖し、どんなシナリオでも自由に書け、バカ騒ぎに利用される典型例ですね。なお、上気道感染が基本のオミクロンでは、BA.5に限らず放置してこじらせれば、肺炎になる可能性はあります。これはインフルエンザでも同様です。
発熱がかなり長く続くとか、最近のオミクロンより症状の重さが指摘されると言うのは、これはイエス&ノーですね。感染力が強いので炎症が遷延しやすいのは事実ですが、軽症のオミクロンに比べると、少しはしんどいことはあります。しかし、これも喉風邪として普通に治療すれば、大半は問題無いので、バカ騒ぎに煽られないことが大切です。
感染力が強いと、その分炎症が広がりやすくなる、その結果重い症状に感じられるようになる。しかし喉風邪は喉風邪。従来の風邪と同様の向き合い方で良い?
はい、現時点ではそのように考えられます。オミクロンも未知な部分が多くありますが、先行した海外での現状を調べることにより、日本での煽りに冷静に対応可能となります。
新型コロナ往診が増加、子供、若者、20代以下の世代。自宅療養が増えている。
旧型コロナの60倍の感染力を持つオミクロン患者の裾野が広がったために、こういった現象が起こっている。この状況は、保健所に任せていることが根本的な誤り。指定感染症5類相当にして、通常の開業医が風邪として早期診療すれば、何の問題もない。世論操作目的で喉風邪のウイルスを、ペスト並みに扱ってバカ騒ぎしている政府の愚策が諸悪の根源である。5類相当にして開業医が早期診察すれば、すべて解決する行政的人災である。
尾身会長:夏休みで接触機会が増える、換気不十分で感染急拡大で医療現場に影響?感染しても発症しないようにするには?
分科会の尾身会長ですら、現在の感染症法の分類は現実とギャップがあり、コロナを早急に日常的な医療体制の中で対応すべき検討を早期に始めるべきと提言している。これは1年前におこなうべきことで、何を今更と呆れるが、やるべきことはその通りである。その指導力もない非科学的な会長に、未だに政府がしがみついていること自体が困難の元凶である。
濱田 篤郞 東京医科大学特任教授:海外の状況からその脅威を読み解く:BA.5の特徴はBA.1や2より成長速度が速いと共に、ワクチンによる免疫から逃避しやすいこと。接種しても今までのオミクロン株より感染しやすい、当面のところ、大流行にはならない、それはワクチン接種率による。3回接種(現在は6割以上)である程度の感染予防効果ある。重症化予防効果は長いこと持続する。海外の状況:ポルトガル:一旦感染数が増加したが減少に向かっている。フィンランド:感染者数があまり増加していない。すぐに医療ひっ迫を起こすような大流行にはならない。しかしBA.5の流行が秋以降まで続けば、大流行になることが想定される。・・・・
3回目接種を早めに受けて欲しい。高齢者や基礎疾患のある人は4回目の時期に受けましょう。BA.5はワクチンが効かないのではなく、効きにくいということで、必要な接種回数を確実に受けておくことが必要です。
オミクロンBA.5の感染力はBA.1やBA.2よりわずかに高いので、上書きをしていっているわけですが、世界的に病態論的な差は見られていない。マイナスに荷電した喉粘膜の酸性糖タンパク質に強く結合して感染するため、口腔内の自然免疫系は防御機能が上手く発揮出来ないことがオミクロン株の特色である。口腔内の自然免疫系や防御機能が十分発揮出来ないと、強い結合で感染するため、自然免疫系や防御機構が十分に発揮出来ない。これがオミクロン株の特徴。
この感染自体にはIgMやigG等の血中抗体は無意味であり、ワクチンも無効である。これに加えワクチン頻回接種者では自然免疫力や細胞性免疫が抑制されている。回復過程にもハンデを有している。これが専門家が理解すべきオミクロン感染の分子病態特性である。
大流行にはならないとしている理由で、濱田先生は接種率を挙げている。3回接種である程度の感染予防効果は保たれるとしているが?
それは完全なミスリード情報です。BA.5のみならずBA.1やBA.2にも手持ちのワクチンが無効である事をファイザー社自身が認めている。これはACE2標的型コロナのスパイクと異なり、オミクロンのスパイクは激増したプラス荷電を介して静電結合で喉粘膜組織に結合して感染するために、ワクチンによる抗体などは無意味です。逆に3回目の接種では日和見感染症や自己免疫疾患によるデメリットの方が深刻な副作用となります。
そのような分子病態学的知識の無い自称専門家達が、バカの一つ覚えのワクチン1本打法にしがみついているに過ぎません。
必要な接種回数を確実にと濱田教授が言っているが?
これはオミクロン株の分子特性を知らない素人教授の誤解です。第6派はBA.1、2による連続的感染でBA.1の山の後にBA.2による、なだらかなだらかな山があり、現在それをba.5が上書きしており、ピークは今後さらに大きくなる予定である。世界的にも昨年末からオミクロン株の亜株が連続感染しているが、従来のデルタ株よりはるかに軽症であり、世界各国がすでに対策の緩和を進めてきた。このBA.5も免疫逃避するので、ワクチン接種しても感染を予防出来ないが、BA.5の重症度については今までのオミクロン株とほとんど差はない。
濱田教授の必要な接種回数を着実に受けていくことが大切、というのは、ワクチンとオミクロンの分子特性を理解出来ていないためのミスリード第7派で医療ひっ迫
第7派で医療ひっ迫。救急搬送、感染力が強い。熱中症。肺炎が急速に悪化?
旧来株のコロナの60倍も感染力が増加したオミクロン株の広がりは、現代医学では抑制不可能である。そのために開業医が発症者を速やかに治療することが緊急課題であり、そのためにも5類相当に格下げすることが政府の急務である。これを政権の道具に利用すると、ワクチンと同様に極めて深刻な人災被害を招くことになり、岸田政権の責任が強く問われるであろう。
行動規制を含め対策強化を考えなければならない:後藤厚労大臣。オミクロンに対してはあらゆる行動規制は無意味である。
コロナ疑い客への宿泊拒否。法改正へ。
岸田が早速暴走を始めました。明らかに世界の動きと逆行する法改正ですし、観光業へは逆効果になる可能性があります。厚労省もここまでバカとは呆れてものが言えず、明らかな悪法の上塗りである。客のみならずホテルや従業員も含めて国民の大半がすでにオミクロンに暴露されており、無症候性パンデミックとなっている。世界的にウイズオミクロンを受け入れる以外に選択肢はなく、海外ではすでにそちらにモードチェンジしており、日本政府だけが取り残されて国民を1人負けさせている。
忽那医師:過去にコロナ感染した人はどれ位BA.5に感染しにくいのか。一度感染すると再感染するリスクは80~85%低くなる。
国民を接種させるために様々な誤情報でミスリードしてきた忽那教授が、未だに公に発言していること自体が大きな問題です。一度感染した後に時間がたつと別の変異株に感染するのは、典型的な風邪の症状です。感染した人もワクチン接種で、感染予防効果を強化することが出来るというのは、大変無責任なデマ宣言であり、オミクロンに対する効果は低く、逆にワクチンの被害の方が大きく出る可能性の方がはるかに高い。国内でBA.1やBA.2などに感染した者も、すでにBA.5に感染しつつあります。
ワクチン接種していない方は、3回目までは接種で感染リスクを低減することが可能であると発言しているが、これは嘘である。
コロナ感染後に急性脳症発症して死亡。
このことから、5歳以上はワクチン接種を検討した方が望ましいと結論するのは誤りである。新型コロナに限らずウイルス感染で意識障害や痙攣などを経て急性脳症になる18歳未満の子供は、年間500人から800人もおり、その死亡率は5%で、約35%に後遺症が残るものである。5類に下げて開業医が速やかに診察可能な体制を確立することが急務である。
河野太郎 自民党本部長が新型コロナ感染。ワクチン3回接種済み。
河野デマ太郎さんが3回接種後に感染したとのことですが、オミクロンへの感染はワクチン接種とは無関係です。河野さんの性格から、色々な屁理屈でごまかそうとするでしょうが、オミクロンのスパイク特性は、手持ちのワクチンがオミクロンに無効である事のみならず、スパイクが激変したオミクロン株は、ワクチン接種と無関係に感染する特色を有していることを意味しています。自称専門家の、3回接種すれば予防効果があるというのは完全なデマです。
アルパカ抗体は新型コロナに有効か?京都大学研究チーム。人の抗体よりも小さくすべての変異ウイルスを中和出来る。
アルパカ中和抗体は、スパイクを注射して作らせた抗体で、ヒト抗体の10分の1の大きさなので、スパイクタンパク質の根元近くにも反応することで、有効性が期待されている。オミクロンのスパイクの深部に結合しても、鼻粘膜や上気道粘膜で静電結合による強い感染力を抑制出来るか否かは、試してみなければ分らない。いつでも感染する可能性があるので、頻回噴霧が必要になってくる。そのこと自体が非現実的である。
アルパカ抗体に対するigA抗体が産生されると無効になるので、臨床応用は厳しいであろう。
病床ひっ迫、肺炎を併発
オミクロンは従来の喉風邪よりも感染力が60倍強い典型的な喉風邪であり、感染力の強さから裾野が広がり、その分だけ肺炎になる確率も高くなります。しかし、上気道限局型であるために発症者を早期治療すれば、大半が軽症で治癒可能である。そのためにも開業医が速やかに対応出来るように、5類相当に格下げすることが何よりも急務である。
サル痘の感染者8月に増加と予測:アメリカCDC。
これは天然痘ウイルスであり、人への感染力は弱いが、感染症の素人であるビル・ゲイツがコロナのパンデミックの開始前から感染予定日時を正確に予言しており、すでにワクチンも用意されていることからプランデミックである可能性が高い。過剰反応せず、冷静に世界の動向を観察し続けることが大切である。
BA.2.75ケンタウルスが韓国で初の上陸。BA.2とは別の下位系統。スパイクタンパクに突然変異が多い。ワクチンによる抗体を回避。
ギリシャ神話に出てくる半人半獣のケンタウルスの名が付けられたのも、既存ウイルスと異なる性質のためで、WHOは懸念される変異株における監視化の系統に分類している。BA.2.75の感染力はBA.5より強い可能性があるが、世界的に重症化率や致命率は不明であり、冷静に推移を観察する必要がある。
解雇により航空業界の人手不足が深刻化
少なくとも海外では、無症候性パンデミックとなった以後は、ウイズオミクロン時代を通常生活で暮らすことを始めており、情報鎖国で過剰反応している日本だけが取り残されて1人負けしている。岸田政権の非科学的愚策が国民を苦しめ続けている。
4回目接種を医療従事者や高齢施設の800万人に拡大か?感染者数が過去最多に。
海外でのワクチンヒステリーは収束しており、時の政権だけが過剰反応を続けているが、大半の国民は目覚めている。日本人だけが例外的に鎖国状態でマスクヒステリーとワクチン騒動で1人負けし続けている。
イスラエルの感染爆発
ワクチン最先進国のイスラエルでは、最初にブレークスルー感染、次にブースターショット後に感染爆発と重症者の激増を経験してワクチン神話が完全に崩壊している。あとはファイザー社との不平等購入契約を処理する難題が残されていると考えられ、その推移を世界が見守っている。日本にとってもその動向は重要である。
ワクチン4回接種で抗体価が5倍に。2回接種だとすぐに抗体価は低下するが3回接種で抗体価は持続する。3回接種でワンセット。ワクチンはウイルスを減少させるためかコロナの後遺症を抑制する効果がある?
それらはすべて嘘である。厚労省の捏造後に修正したデータとも乖離している。上気道粘膜表面からの感染には、白血球やigA等の免疫が重要であるが、血中のigM&igG抗体等は無意味である。自称専門家はそんなことすら理解せずに、血中の抗体価が高くなると論破利的トンチンカン理論でバカ騒ぎしている。オミクロン株スパイクの分子論的特性と免疫学の基本を理解していない自称専門家や素人コメンテーターの発言は極めて有害である。