山上容疑者がホームセンターで購入した材料で手製銃を作製したという件。山口敬之さんの解説です。前半は無料、後半は有料

第12回　山口敬之チャンネル生放送

実際に山上と同じパイプをホームセンターで購入してきました。直径は2.2センチ内径は1.7センチ。山上は2本並べたパイプのそれぞれから6発の弾を撃ったと言われています。

そうすると並べ方は、これ以外あり得ないんです。1個真ん中にあってその周りに5個並べる。ところが全部同じ弾だったら、隙間が出来て綺麗には並ばない。山上が買ったとされる一番太いパイプがこれですけど、この中に弾が2個以上入らなくてはならない、計算上は2.7個。ところがこの内径は17ミリしかない。そのためにこの銃では安倍さんを殺めることは出来ない。

奈良県警の説明が正しいとして、パイプに上図のように並べたときには内径が17ミリなので1個が6ミリくらいになってしまう。山上の手製銃によって出来た弾痕は、現場に行って測りましたが、少なくとも8ミリ以上の弾だったんです。1センチ弱で9ミリくらい。そうしたらこの内径には入りきらないんですよ。だから山上がこのパイプを買ったとしても、これを使ってはいないだろうという推定が出来る。

これはフローベルという会社のパイプです。これは長さ50センチで山上の銃は40センチだった。だから切らなくてはいけないけど、パイプカッターでは細いものなら切れるが、肉厚があって太いものは切れない。刃の方が負けてしまう。30センチと50センチあるいはそれ以上しかないとのこと。そうすると、これでは切れないことが分かる。

山上がもし何らかの形で内径の太いものを手に入れて切ったとしたら、パイプカッターではない切り方をしたことは物理的に特定できたわけです。業務用のベルトサンダーや高速カッターもあるが、ホームセンターの人いうには刃を無駄にすれば絶対切れないとは言えないとの証言。ただこのホームンセンターでカットの依頼はこの1年間で1回もないと言っている。

と言うことは山上は太いパイプを入手して自力で切ったということになる。奈良県警は、山上がホームセンターで手製銃の材料を買い集めたと言っています。他の関係者への説明では、ひとつのホームセンターに複数回通ったと。奈良県下でこういうパイプを扱っているところは少ない、恐らくそこのロイヤルホームセンターくらい。でも工務店に行けば手に入るし、インターネットなら手に入る。

だったら奈良県警はそう言って欲しい。手製銃の材料はホームセンターと工務店やインターネットで買い揃えたと言ってくれれば分かるが、今までの発表ではホームセンターで買い揃えたとしか言っていない。しかも、買ったのは肉厚のある方で、すぐに切れる方は買っていない。そうすると銃身を司る鉄パイプはホームセンターで入手したものでは無い可能性が高くなってきた。

山上が鉄工所に行ったりプロ的な人物がいたり、パイプを入手してカットしたり、加工する依頼をした可能性が出てくる。だったら奈良県警には教えて欲しいわけです。山上は鉄工所なのか工務店なのか、こういう仕事をしていたという説があります。フォークリフトの経験があったとか、ある種の一定の職能があったことは分かっています。

だったら何処で切ったのか、40センチで売っているパイプはありませんから、ホームセンターではない可能性が極めて高い。このパイプに弾を入れるというのは、この中に6個の弾を入れることになる。ところがきっちり入らないから、この隙間をどうやって埋めたのか。この間をきちんと埋めておかないと弾が中でばらけてしまう。これは銃の専門家に聞いたが、この間を何らかの形で埋めるか固定しなければいけない。

何で固定したのか。それから火薬の勢いを均等に与えるために火薬と弾の間に金属板が必ず必要だと、真っ直ぐ飛び出していくためには6個を束ねる必要がある。そうでないと真っ直ぐ飛んで行かない。例えばパイプを40センチに切って束ねて、木の板の上に載せて、火薬を詰めて、その火薬に導火線で発火するようにして打ち出したというのが奈良県警の説明ですが、40センチに切ったパイプを何らかの形で入手して固定したとしても、この部分（6個の弾を並べる）についてはものすごい技術が必要になってくる。

これから発射実験をしようと思っているが、単なる空砲だったら話は早いんです。6個の弾をきちんと詰めて真っ直ぐ飛ばせますか？　ということについて、奈良県警は構造を説明して欲しい。あの銃からちゃんと飛ぶのかどうかは、山上が単独犯かどうか、これを見ていく時の入り口になってくると思っている。

※　おそらくは計画した者が空砲用の銃を作って山上に渡した可能性があります。この人物が色々と首相官邸に言うことを聞かせ暗躍しているとの話も

米国バイデン政権の駐日大使