1年経過で免疫の状態が元に戻る。このタイトルの記事を長く見てもらっているようです。人の身体には恒常性を維持する能力が備わっていて、時間が経過すればまた元のように正常な状態へと戻ることができる。免疫が回復し戻っていくときに自己免疫疾患が言われていますから、十分注意が必要です。食生活を昔のように和食中心にする。小麦と油のものを食べない。それまでは体調管理を厳密にして、まずは風邪をひかないよう予防に努めること。身体を温めて内臓、特に腸を冷やさないこと。不必要で害しかない医療は受けないこと。十分な健康管理に努めてください。
IBS:過敏性腸症候群は以前、この病気で治らずに千葉市から遠方の横須賀市久里浜にある国立病院まで行ったことがあります。これもいろいろ薬が出てきて、試したのですが全く効果なし。何のことはありません、自分が知らないだけだった。小麦と油を断ったらきれいに治りました。牛乳、ヨーグルトなどのカゼインもダメですが、もともと摂っていません。症状のある人はまずは2週間、小麦と油物を断つこと。腸の不調が軽快したらそれが原因。見ていて笑ってしまいましたが一生懸命やっている様子で、直接コメントを書くのはどうかと思われたので、ここに書いておきます。
小島勢二名誉教授:年齢別に見た超過死亡の発生について
名古屋大学名誉教授
これまで、国立感染症研究所(感染研)から発表されるわが国の超過死亡は、全年齢層を一括して計算されているが、年齢によって死亡率が違うし、コロナワクチンの接種率も小児と高齢者とでは異なる。
また、感染研から発表される超過死亡は、Farringtonアルゴリズムで推定される予測死亡数と実際の死亡数との差から予測閾値を算出し、最小値と最大値で表示されている。欧州連合統計局(Eurostat)では、新型コロナの流行が始まった2020年から2022年の超過死亡を、流行する前の2016年から2019年の死亡数の平均値との差で算出している。今回は、比較に便利なEurostatの方法で超過死亡を検討した。
まず、わが国の人口動態統計のデータを用いて、年齢別の超過死亡を検討した。わが国では、新型コロナの流行は2020年の1月から始まり、コロナワクチンの接種は2021年2月から開始された。
超過死亡は、2020年、2021年、2022年の全死因による死亡数と、2016年から2019年の年間死亡数の平均値との差を計算し、平均値に対する割合で示した。全年齢層における4年間の年間平死亡数の平均値は1,347,644であった。
2020年、2021年、2022年の死亡数は、それぞれ、1,372,755、1,439,856、1,568,961で、超過死亡は、25,111(1.9%)、92,212(6.8%)、207,641(15.5%)であった。超過死亡は、ワクチン接種が始まった2021年以降、とりわけ、2022年の増加が著しい。
図1には、わが国における各年齢群の超過死亡を示す。全年齢層で15%の超過死亡が見られた2022年においても、0、30、40、60歳代では、-23%、-9%、-6%,-16%と超過死亡は見られていない。
図2は、ドイツにおける年齢別超過死亡を示す。ドイツにおいても、新型コロナの流行は2020年の1月から始まり、コロナワクチンの接種は、2021年1月から開始された。全年齢層における2020年、2021年、2022年の超過死亡は、4,015(0.4%)、3,3980(3.4%)、10,64,084(6.6%)であった。
ドイツにおいても、2021年以降、とりわけ、2022年の増加が顕著である。超過死亡は日本と同じく年齢によって異なり、小児と50代では過少死亡か超過死亡があってもわずかであった。(Cureus 15(5):e39371.DOI10.7759/cureus.39371)
図3は2022年における年齢別超過死亡数の絶対数を示す。
60歳未満の死亡数は-2,1246と過少であり、超過死亡のほとんどが70歳以上の高齢者、とりわけ、90歳以上であった。
図4には、超過死亡が見られた70歳以上の年齢層において2013年と比較した過去10年間の死亡数の推移を示す。
90歳以上においては、過去10年間一貫して死亡数の増加が見られており、2020年に一旦増加率は減少したものの、2021年からの増加率は更に急峻になっている。70〜74歳と85〜89歳は、緩やかに増加カーブを描くも、2021年以降は、それ以前と比較して急峻な増加が見られた。
75〜84歳は2021年までは増加が見られなかったが、2022年になってやや急峻な増加が見られた。各年齢群間において、死亡数の推移に大きな違いが見られたこと、とりわけ、90歳以上の超高齢者で、急激な死亡数の増加が見られていることから、高齢化に伴う各年齢人口の絶対数の変化が超過死亡に影響している可能性を考えた。
図5には、過去10年間の70歳以上における年齢別人口の推移を示す。
死亡数の推移と同様に、一貫して増加傾向が見られており、とりわけ、90歳以上の超高齢者において急激に増加が見られた。これより、超過死亡の原因を検討するに当たっては、絶対数の変化に加えて、死亡率、すなわち単位人口あたりの死亡数についても検討する必要があると考えられた。
そこで、図6には、死亡率、すなわち、各年齢群における人口10万人あたりの死亡数の変化を示す。絶対数の変化とは異なり、100歳以上を除いて全年齢群において2019年までは、死亡率は減少傾向を示した。2020年には全年齢において死亡率の急激な減少が見られたが、2021年以降には2020年の反動だけでは説明できない急激な死亡率の増加が見られた。
今回、各年齢群における超過死亡を検討することで新たな視点が得られた。わが国における超過死亡のほとんどは70歳以上の高齢者によるものであり、全体では20万人の超過死亡が見られた2022年においても、60歳未満では、過少死亡かあってもわずかの超過死亡が見られたのみであった。
過去10年間、わが国では高齢者も含めて、死亡率、すなわち人口10万人あたり死亡数は減少傾向である。しかし、高齢人口が激増したことにより、死者の絶対数は増加した。高齢者における超過死亡の増加は、高齢者人口の増加によるところが大きい。新型コロナの流行が始まった2020年からはトレンドが変わり、2020年には死亡率はそれまでの減少傾向からは並外れて減少しており、一方、2021年からは激増している。
超過死亡の原因として、新型コロナの流行による医療の逼迫や高齢者の外出制限が挙げられているが、流行が始まった2020年には超高齢者を含めて死亡率は激減しており、これらが原因であるとは考えにくい。2021年以降に見られた死亡率の激増を考慮すれば、2021年から開始されたワクチン接種が引き金となった可能性は否定できない。