いま、デルタ株は感染力は強いけど軽症化しているから大丈夫、ワクチン接種した人は重症化していない、などと言われます。本当かどうか、しばらくすると真偽が分かります。
ワクチン接種は変異株に無効?むしろ変異株を助長?(Nature掲載CDC論文より)/犬房春彦(ルイ・パストゥール医学研究センター/医師・医学博士) – YouTube
ワクチン接種は変異株に無効であるどころか、むしろワクチン接種は変異株を助長する、という報道がありました。
これの元は、Natureという非常に権威の高い雑誌に、米国の厚労省に当たるCDC(米疾病予防センター)が投稿した論文からの投稿です。まず、Nature Scientific Reportsにこのような論文が出ました。
題名は『SARS-COV-2の感染率とワクチン接種が、ワクチン耐性株の運命に影響を与える』
サマリー(抜粋):ほとんどの人が既にワクチンを接種している時に非医薬品の介入(マスクのことらしい)を緩和すると、耐性株の出現確率が大幅に上昇することが分かりました。今回の結果から、政策立案者や個人は、ワクチン接種期間中、医薬品以外の介入や感染を減らす行動を維持することを検討すべきであると考えられます。
ですから今回の結果からは、医薬品以外の介入、マスクとか、感染を減らす行動を維持することを検討すべきであると考えられます、という論文です。
この論文を受けてCNNが、ワクチン接種だけでは変異種蔓延を阻止できないことが判明した、という報道を出しました。そしてワクチン打ってもマスク必要なのは何故か?ということが書いてあります。報道では、今回の研究に携わったRellaさんという研究者(オーストリア科学技術研究所Simon Rella )が記者団に『多くの人がワクチンを接種すると、ワクチン耐性株は元の株よりも有利になります。多くに人がワクチンを接種している時期に、ワクチン耐性株がより早く集団に広がることを意味しています。』
つまり、ワクチンを接種している時には、耐性株、つまりワクチンが効かない耐性株がより早く広がるということなんですね。現在日本でもデルタ株というのが非常に広がっているんですが、それはワクチンが効かないからだという報道が各国から出ているので、そういう意味だと思います。さらにマスクの使用や社会的距離の取り方などが維持されていれば、ウイルスの拡散や変化は起こりにくくなります。そしてワクチン耐性のある変異を集団から取り除くチャンスがある、と述べている。ですからマスクの使用や社会的距離を取れば、有効である、ではなくてチャンスがある、という風に研究者は述べています。
さて、これに対してミシシッピ州のテイト・リーブス知事は1日、『愚かなことだ』と述べました。CDCは亜種の進化については考えていなかったが、Kondrashovは警戒を続けることに懐疑的な人々は考えるべきだと語った。『既にワクチンを接種してマスクをしている人は、これを無意味だと考えるのではなく、ワクチン耐性のある株が出回っていると考えるべきです』と述べています。
つまり、無駄なことではなかったんだけれども、ワクチンの効かない変異株が出回っているということで、これにはワクチンは効かないよという意味だと思います。CNN報道をサマライズしますと、1.ワクチン接種は変異株蔓延防止にならない 2.マスクすれば変異株が防げる? 3.CDCは先日までワクチン接種でマスク不要論 4.州知事コメントCDC論文はおろか 5.ワクチンとマスクは無意味ではないが変異株無効 マスク距離、免疫を上げる自助が必要
そしていま日本で流行っているのが変異株ですね。それからマスクすれば変異株は防げるかということですが、日本国民のほとんど、90%以上の方はマスクをしているんですが、変異株は広がっているので、結果はもう明白だと思います。
そしてCDCは先日まで、ワクチン2回打てばマスク要りません、ということを言っていたんですが、今やまったく方向が変わったということです。 以上
CDCの関連でもう少し紹介します。
新型コロナウイルスは「あと数回の突然変異で」ワクチンから逃れる恐れも ── CDCが警鐘
新型コロナウイルスは「あとほんの数回の突然変異で」今あるワクチンから逃れる恐れがあるとアメリカの疾病予防管理センター(CDC)は述べた。
「こうしたワクチンは重症化や死亡からわたしたちを非常によく守っている。しかし、現れるかもしれない次の変異株 ── あとほんの数回の突然変異で現れる可能性もある ── がわたしたちのワクチンを逃れる恐れがあるというのが大きな懸念だ」とCDCのロシェル・ワレンスキー所長は7月27日の記者会見で述べた。
感染力の強いデルタ株の影響もあって、新型コロナウイルスの新規感染者数はアメリカを含め、世界各地で増加している。その多くは、ワクチンをまだ接種していない人だ。アメリカでは、1週間平均の新規感染者数がこの1カ月で約5倍に増えた ── 6月26日には1万1887人だったのが、7月26日には5万6635人となった。 CDCは27日、デルタ株に感染した人 ── ワクチンを接種しているかどうかにかかわらず ── は他の新型コロナウイルスに感染した人よりもウイルス量が多いと発表した。これはつまり、ワクチン接種を済ませた人でも、ワクチン未接種の人々と同じように周囲にウイルスを広げる可能性があるということだ。
全てのウイルスは感染宿主の中で複製され、時間とともに変化する。つまり、数えきれないほどのバージョンの新型コロナウイルスが広まっていて、それぞれがわずかな遺伝情報の違いによって分かれている。その多くは公衆衛生上、ほとんど影響はないものの、感染が広がれば、新しい危険な変異株が生まれるチャンスも高まる。 「目下最大の懸念は、非常に多くの人々がウイルスを持っていて、非常に多くの変異株が生まれていることだ」とペンシルベニア州立大学で感染症の進化を研究しているアンドリュー・リード(Andrew Read)氏は以前、Insiderに語っていた。 「その一部は強力で、デルタ株よりも強いかもしれない」
デルタ株、水痘に匹敵する感染力 CDCの内部資料が警告
ワシントン(CNN) 全米で感染が急拡大している新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」はより重篤な症状を引き起こし、水痘と同じくらい容易に蔓延(まんえん)するとみられる。米疾病対策センター(CDC)の内部資料から明らかになった。 資料は発表用スライドの形式で、未公開のデータを含む内容。それによるとデルタ株の場合はワクチン接種済みの人であっても未接種者と同程度の割合で感染を広げる可能性があるという。
ワレンスキー所長はCNNの取材に対し、デルタ株について「これまで知られた中で最も感染力の強いウイルスの一つ」と指摘。はしかや水痘と同水準だとの認識を示した。 CDCはデータを30日に公表する予定。ワレンスキー氏は27日、感染対策のマスク着用に関する指針を見直し、感染拡大地域ではワクチン接種が完了した人にも屋内での着用を勧めるとした。この決定は物議をかもしたが、新たなデータはこの内容に裏付けを与えるものとなりそうだ。 CDCの資料によると、デルタ株は1人の感染者が平均8~9人に感染させる。これは水痘と同程度。
一方、変異前のコロナウイルスは通常のかぜと同じく1人の感染者から約2人にうつるという。 またデルタ株に感染した場合は、ワクチン接種者であっても未接種者と同じくらい人にうつす可能性がある。 ワクチンは90%以上の確率で重症化を防ぐが、感染そのものの防止効果はそこまで高くない。このためワクチンを接種していても感染する「ブレークスルー感染」が起こりやすいと、資料は指摘する。 また資料では複数の報告を引用しながら、デルタ株がより重い症状を引き起こす可能性にも言及。「戦況が変わったことを認識するべき」として、ワクチン接種の義務化と誰に対してもマスク着用を求めることを推奨している。
以上
この勢いで行くと、デルタ株どころではなく、次から次へ変異種が生まれ猛威を振るうことになりかねません。
『ワクチンを接種すればするほど、変異種が次々に生まれていく』
ついに、研究者が警鐘を鳴らしていたことが現実になりつつあります。それにしても日本政府は何をしているのでしょうか?CDCの動向くらい目で追ってほしいものですが、何やらカルト宗教のごとく特定の考えに凝り固まって、柔軟性の欠片もありません。国民の命がかかっているのですから、まずワクチンを中止すべきです。