新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、30日の基本的対処方針分科会では、複数の有識者がロックダウンを含め、強制力を強める法改正の必要性を訴えた。
「あるエリアで人流を止める法整備を検討する段階に来たのではないか」飯泉嘉門・全国知事会長は記者団にそう述べ、ロックダウン法制の議論を提起したと説明。別のメンバーも「お願いだけで行動を変えてもらえるのか」と語り、法改正の論議を急ぐべきだと指摘した。
「要請ベースの対策では限界だ」。参院議院運営委員会でも30日、国民民主党の矢田稚子氏が特措法の改正を政府に迫った。西村康稔経済再生担当相は「外出規制は民主的な先進国でもやっている。不断の検討を進めたい」と応じた。
何だか、有識者も知事たちも国会議員たちも法律改正による強制措置がお好きなようで、益々全体主義への足音が聞こえてきます。そもそも人流を抑制することで感染防止になると誰が言ったのでしょうか?そのエビデンスは何処にありますか?政府分科会・尾身茂会長の発言は正しいのでしょうか?
尾見さんが何を言おうと、感染者が減少したという結果を出せないのだから、いくらやっても無駄だと思います。結果が出せないのなら、やり方を変えなくてはならない筈ですが、相変わらず一本調子でワクチン接種を推進しろ、緊急事態宣言だの、まん延等防止措置だの、と繰り返しています。ワクチン接種が進めば進むほど変異種が生まれて感染者が増加することは、以前に紹介したとおりです。いつまでやり続けるのでしょうか。
7月19日、ビル・ゲイツとジョージ・ソロスのコンソーシアムが、英国のPCRに代わる医療検査会社買収を発表。
そして2日後の7月21日、米国CDC(疾病予防センター)は2022年中にPCR検査を終了すると発表しました。この二つの動きはつながっているとする報道がなされています。
CDC(疾病予防センター)はFDA(米食品医薬品局)に対し、年末にPCR検査緊急許可申請を撤回するそうです。そして来年からはPCR検査を奨励しない、別の検査法を進めるとしています。PCR検査の問題は、今回のパンデミックとインフルエンザの区別が出来ないこと。以前から言われていたものが今回明確になりました。
PCR検査の精度が低いことは以前から指摘されていました。今年はインフルエンザに罹る人が少ないとか、新型コロナのレセプターがインフルエンザと一緒なのでどちらか一つにしか罹らない、など皆さんも聞いたことがあると思います。実際はそうではないようです。
さて、米国CDCがPCR検査をやめた場合、日本政府はどうするでしょうか。やはり右にならえ、するしかないのでしょうね。日本独自の検査を開発するなどは、とても想像できないのですが。
大橋 眞 徳島大学名誉教授がPCR検査の問題について話しています。
PCRが最初に登場したのは30数年前、当時は大腸菌を使って遺伝子を増やす方法しか無かったんですが、試験管の中で遺伝子を増やす方法が出来たというので、研究者の間では話題になっていた。遺伝子を増やす技術としては画期的な方法ということで、どうして試験管の中で増えるんだろうと注目していたんですが、同時にあまり期待もしていなかった。
何故かというと信頼性が乏しい。開発者のキャリー・マリスが原理を思いついて実際やってみると、思ったより遺伝子が増えないという問題があって、それは何故かというと、目的とする遺伝子だけが増えるのではないんだと、やはり関係の無い遺伝子が増える。もう一つの問題点は、増やしている間にエラーが起こって関係の無い遺伝子が出来てしまう、この二つの問題点があったんですね。
今のPCRの問題点は最初の方が問題だと思う。関係の無い遺伝子が増えてしまうということで、その話は試験管の中で増やそうとする遺伝子と増やすために短い合成遺伝子を入れるんですが、やっぱり関係の無いところについてしまうんですね。一定の割合で付くということと、もう一つはプライマーという遺伝子の設計の仕方によってもまた付き方が変わってきちゃうんです。
一般的な言い方をするならば、99%とかいいますね、あとの1%は関係の無いところに付くんですよ。そうした結果、偶然に間違って結合したプライマーという遺伝子を元にして増えてしまいますと、実際に存在しない遺伝子が増えてしまうことになります。一応ウイルスを増やすということにはなっているんですが、本当にウイルスが増えているかどうかは分かりません。
実際にウイルスが増えているかどうかは確認を取らないことには、何の遺伝子が増えていますか、これは分かりません。だから遺伝子があるかないかをPCRで見ようとすることは、発想が間違いですよ。あくまでも目的と増やそうとする遺伝子とそれ以外の遺伝子との比なんです。それしか分かりません。
皆さんは絶対的に遺伝子をピックアップしていると思っているんですよ。これは何の保証もありません。(特異度について)データを出しているのは何らかの基準で特異度を出していると思いますが、特異度を出すためにはウイルスを同定しないと特異度は出せないんですよ。普通特異度といわれているのは、プライマーと目的とする遺伝子の結合性の特異度だと思います。
これを置き換えているんです。本当のウイルスを検出している特異度ではありません。誰も特異度は出せないはずなんです。ウイルは見つかっていないんですから。だからどれくらいの特異度で検出していますか、誰も分かりません。ゼロ%の可能性が結構ある。何の関係もない遺伝子が一定の確率で増えるわけです。ウイルスがいるかいないか、だけなんです。そのウイルスが今回問題にしているウイルスかどうか、それも見ていない。
CT値を30以下にすると、何らかのウイルスを検出しやすくなると、例えばインフルだったらウイルスも増えるし遺伝子も増えるからPCR陽性になる。しかし実態はインフルのウイルスだったと。CT値を25にしてもインフルが引っかかる可能性がものすごく高くなる。・・・・以下省略・・・・
いままで新型コロナウイルスはあるのか無いのか、という議論が何度か出てきました。
新型コロナウイルスのような病原体を特定(同定)するためにはコッホの4原則(または3原則)を満たす必要があります。
1.ある特定の病気には特定の微生物が見出されること(その病変部において特定の微生物が常に見出されなければならない)
2.その微生物を分離できること(それだけを単離できる。感染個体から純粋に分離培養されなければならない)
3.分離した微生物を感受性のある動物に感染させて同じ病気を起こせること(その純粋培養は感受性宿主(実験動物)へ接種されると同一の感染症をおこす)
4.そしてその病巣部から同じ微生物が分離されるこ(感染病変部から再び同一の微生物が分離されなければならない)
新型コロナウイルスでは、武漢入院患者の肺の洗浄液から抽出したということになっていますが、これが疑惑の根拠となっています。肺の洗浄液から抽出したものが新型コロナウイルスであるという証拠がないのです。人体には常在菌がいて共生関係にあるのと同様、常在ウイルスが沢山あって共生関係にあります。精度の低いPCR検査では、この常在ウイルスを抽出して、これが新型コロナウイルスだと認定してしまっている可能性が強いのです。
そのため厚労省への電凸で明らかになったように、厚労省は新型コロナウイルスの存在を証明する論文を示せていません。
ところで、上記のコッホの原則を全て満たすことは希だという議論があります。
微生物学の進歩に伴って、コッホの原則では証明できない感染症の存在も明らかになった。
- ヒトに病気を起こす病原微生物が必ずしも実験動物でも病気を起こすとは限らない
- 子宮頸癌におけるヒトパピローマウイルスのように、必ずしもすべての臨床例で病原体が検出されない場合がある
- 日和見感染のように、その微生物が存在しても必ずしも発病しない場合がある
このため現在はコッホの原則をすべて満たす病原体が見つかることの方が却って稀である。
しかしながら、SARSが初めて出現したとき、サルを使った感染実験によって、もう一つの病原体候補であったメタニューモウイルスではなく新種のコロナウイルスがSARSの病原体であることが証明されており、今日においてもコッホの原則が病原体同定に重要な意味を持つことには変わりがない。