特番『新型コロナウイルスパンデミックの現状と展望mRNAワクチンの実像』その4ー工業製品としてあり得ない品質のばらつきー
村上 康文 東京理科大学名誉教授
mRNAワクチンは打って亡くなる人もいれば、全くなんともない人もいる。バラつきがあるのではないかと早くから言われていました。ロット差が凄くあるのでないか。
デンマークの研究。ロットによってどれくらい有害事象が発生するかを調べたところ、3つのグループに分かれた。一番激しい副反応が出るのは青で全体の約4%。それからまあまあ副反応が出るのは64%で緑。副反応が少ないグループは黄色。普通は1つにまとまるはずですが、3つに分かれるというのは何らかの要因があるということ。これが何なのか分るまではひとまず止めるべきこと。少なくとも青は除くはずだが、未だにやっている。一番有害な青の4%は有害反応の約7割を占めている。
亡くなった人の47%はこのロットで亡くなっている。青は4%しかないのに47%の死亡者が出ている。こういうことがあればメーカーに調べさせて、明らかになるまでは中止するはずなのにしていないこと。1回あたりで当たる確率は4%なら6回打てば24%で4分の1になる。欧米は3回で殆ど止めているので問題にならないかも知れないが、日本で7回もやってしまうと当たる確率が上がってしまう。
もう一つはmRNAワクチンにはスパイクの遺伝子が100%入っていると思うが、ところが相当短いものが混じっているのではないかとヨーロッパで早くから問題になっていました。それを実験的に調べようとしたのがケビン・マッカーナンだった。そうすると今年春、本来は混じってはならないDNAが混じっていることが判明し、世界中で大騒ぎなっている。
モデルナ、ファイザーの両方に入っていた。どうしてそうなるかというと、仕組みとして仕方がないことも分っている。mRNAは塩基の1つをウリジンから修飾ウリジンへ替えて2重鎖を強固に結合してしまう。DNaseという破壊する酵素があるが、これが破壊できなくなってしまう。
製造過程の模式図。スパイク遺伝子をプラスミドに入れて大腸菌で増やす。⇒ 大腸菌からプラスミドDNAを抽出、精製 ⇒ そのプラスミドDNAを酵素で切断し直鎖状にする ⇒ 試験管内で合成反応 ⇒ 終わった後にDNAを除くことになりますが、その除く反応が不完全だと。本来だったら短い断片になって除かなければいけないが、断片化がされていなくて数百塩基の平均長が145塩基とか、長いものもある、問題はそれが両方混じった形で脂質ナノ粒子に包まれて注射されること。
メッセンジャー(mRNA)も細胞に入るが、残存した短いDNA、長いDNAも一緒に細胞に入ります。DNAはヒトゲノムに入りやすいことが問題。当初はRNAの逆転写が言われて、それが入ると大変だと言っていましたが、ところがDNAだとストレートに入ってしまう。だからDNAが問題になるんです。
この研究者(ケビン・マッカーナン)はヒューマンゲノムを一杯読んだ人なんです。塩基配列のスペシャリストでDNAをどう扱うかも詳しい人です。この人なら違いないだろうと。まずメッセンジャーの長さを調べてみたら、長いものも短いものも入っている。問題はDNAまで見つかってしまったこと。誰も想定してなかったことです。破壊されて小断片化されて除かれたはずのDNAが、長いもの短いもの色々混じって、長いものが相当あったので配列が読めちゃったんです。
どういう風なプラスミドDNAを使ってmRNAを作ったかという元の配列が読めてしまった。長いものが相当混じっていないと読めないので。
左はメッセンジャーの分析値、右はどういう長さのDNAが混じっているかを表わしたもの。電気影像法。明らかに分解反応が上手く行ってない。
PCR法でやってもメッセンジャーしかないので、逆転写法でDNAにしないと増えないはずだが、増えてしまった。間違いなくDNAが混じっている。
上の2つはファイザー、下の2つはモデルナ。両方とも混じっている。両方のメーカーで同じように混じっているということは、製法に問題があると。製造上のステップ、同メッセンジャーを作ってどう精製するかというステップに問題があるのではないか。2つのメーカーで同じような量が混じっている。多いものでメッセンジャーの1割が入っていることは間違いないと。もう一つ問題はどういうプラスミドDNAを使って合成したのか
モデルナはよくある構造ですが、問題はファイザーの方。赤い矢印がスパイク。ファイザーを拡大すると
ファイザーからがんウイルスとして有名なSV40のプロモータ配列が入っているんです。本来この配列は全く要らないもの。製造するために全く不必要ながんウイルスの配列が入っていて、それ配列はメッセンジャーの合成を上げる働きをしています。万一この断片が残っていてヒトゲノムに入ると、入った周辺の遺伝子の発現レベルを上げてしまうわけです。人には沢山発がん遺伝子がありますから、その周辺に入ってしまうとSV40の配列によって発癌遺伝子の発癌レベルが上がってしまう。その可能性が考えられる。
残ってまずいものは除くのに、どうしてこういう配列を入れたのか全く理解できない。除くステップは簡単で3日か4日で除くことが出来るんです。だからモラル上でこれを入れるのは間違いです。当初1つのグループだったのが、現在は4つのグループが再現しています。どういう実験をするかによって量が増えたり減ったりするんですが、皆さん一致してヨーロッパEMAの基準値を超えてしまっている。コンセンサスとして成立しています。混じっている、必要のない配列が入っている、がんウイルスのプロモーター配列まで混じっている、それが除かれていない。
問題はSV40のプロモーター配列。遺伝子を発現させるためには2つの要素が必要で、プロモーター配列とエンハンサー配列の2つが入ると遺伝子の発現レベルは上がるんです。メッセンジャーが合成される。通常はヒトゲノムの発癌遺伝子がありますが、発現が抑えられているんです。ところがエンハンサーの配列がその周辺に入ってしまうと上げてしまうんです。
その長さは72塩基のものでも良いですし、2つくっついた144塩基のものでもよい。それがMycとかの発癌遺伝子の周辺で良いですよ、上流部でも良いですしちょっと離れたところでもいいです、下流でも良いです。その配列が何処かに入るとc-mycやrasのような有名な発癌遺伝子の発現はガンと上がります。だから普通はこういう遺伝子は絶対入れないんです。もう一つはどんな仕組みでDNAは残っているか
メチル化されたウリジンを使っているからDNAに強くくっついてしまう。この構造になってしまうとDNaseで破壊されないことが分かってきて、ということは同じやり方で作ったmRNAワクチンのあらゆるものにDNAは混じるんです。インフルエンザワクチンも同じ製法で作ってしまえば、必ずDNAは混じります。
あらゆるメッセンジャー型ワクチンはこのやり方でウリジンを替えて修飾したウリジンを使ってやると同じ現象が発生して必ずDNAが混じると。ということはメッセンジャーとして注射したものがmRNAに遺伝子のDNAまで入っていたと。これがヨーロッパ、アメリカで大きな問題となって、これが打たない大きな理由なんですね。そこまで分っているのに日本では打ち続けているのは不思議ですが、本来ならメーカーに対して、今すぐ調べろと政府は言わなければいけない。
mRNAワクチンはメカニズムとして破綻している上に、製造技術に大きな問題点がある事。
1回打つごとに25億個のDNA分子が入っていること、断片の総数が1250億個の短いDNAが脂質ナノ粒子に入って、それが全部細胞に入る。これが変異の原因にもなるし、細胞死を招いたり、癌化を招く。現在は4チームが証明している。
政府関係の発表で『ワクチンの有効性・安全性が確認された』について
打ってから2週間目はよく感染するんですよ。免疫能力が落ちるため、そこは非接種に入れてしまうんです。(その期間を)非接種に入れると有効性が見えるんですね。そこから半年くらい経つとマイナスになります。一定のウインドウだけで計ると効果があるように見えるんです。