首の状態を改善することで、運動能力も改善することが出来ます。
これは睡眠時無呼吸やめまい、耳の圧迫感、顎関節症に取り組む中で生まれてきた副次的効果です。
これほど効果があると思わなかったのですが、首の改善とともに、どんどん運動能力が上がってきました。
昔は運動神経といっていたものがそれに当たります。
年齢の増加に伴い、運動能力は次第に低下していきます。一般にはそう理解されています。身体の動きが鈍くなった、足下がつまずきやすくなった、物にぶつかる、若い時のように俊敏な動作が出来なくなった、年のせいだからどうしようもないこととしてよく言われます。
しかし、どうもそうではないようです。
私は現在、運輸業界で一晩中(20時~8時)仕事をしていますが、かなりの運動量になります。夜中にバタバタ動き回るのも変な仕事ですが、この時間帯が最も配送効率が良いのです。
業界経験は20年以上なので難しいことはありませんが、体力が問題となります。若い時のように身体が自由に動かないことを自覚していました。
ところが首の状態が良くなってくると、運動能力も上がってくるんですね。不思議な体験ですが、どんどん身体が動いてくれます。
首は身体の中心であるとともに、身体のバランスをとっているところでもあります。また同時に身体の歪みや不具合があると、症状が出るところでもあります。
長い間身体のケアをせずに過ごしていると、首を中心に運動能力が下がってくる。それを年齢のせいにしているのではないか、ということです。
首の不調は眠気につながる
これも上の取り組みの中で分ったことです。
首にコリやしこりがあると集中力が続かない上に、眠くなります。単調な高速道路運転では、しばしば眠気に襲われますが、その原因は睡眠不足ではなく首の不調にあるらしいことが分ってきました。
充分な睡眠をとっていても、単調になると眠くなります。ところが首の不調を解消すると、全く眠くないのです。
睡眠時無呼吸症候群が睡眠中の呼吸困難のために身体が疲れてしまい、日中の眠気につながっていると説明されますが、
本当は首の不調が眠気を誘発し、首の不調が睡眠時無呼吸症候群を発症させているのではないかと考えることも出来ます。
このことは重大な問題提起でもあります。継続して調査、研究してきます。