これは自分の身に起こったことで、改善するまでの経過をまとめたものです。
タテ35㎝×ヨコ45㎝×高さ30㎝の発泡スチロール容器を3段重ねて持つと、高さが90㎝となり重量も30㎏程度になります。
それを夜中の暗がりの中、道路から民家の玄関先まで抱えていくとなると段差があったり凹凸があったりと足下がおぼつかなくなります。
高さが90㎝のものを抱えるとなれば、上の高さは頭の上に達してしまい、当然自分の頭というか顔が邪魔になるわけです。前方は荷物を手で横にずらさなければ見えません。
そこでいつの間にか上体をのけ反らせる姿勢になっていました。これが膝を痛める要因になってしまいました。
まず最初に出た症状は足の爪です。親指の爪がどんどん丸くなっていって、上から見ると真ん中あたりが膨らんで両側はそのまま。こうなると通常の爪切りで切ることは難しくなります。
身体の重心が変わってしまい、前ではなく後ろの踵にばかり体重がかかっています。重心が後退すると爪が巻き爪になってしまう、ということです。心がけて足の前側を使って歩くようにします。大体1ヶ月ほどで元に戻り始め、2ヶ月で普通に爪切りを使えるようになりました。しかし荷物を持つ姿勢は変わっていなかったのですね。
やがて膝に痛みを感じるようになり、階段上げ(民家では階段が意外に多い)の時に足がギクシャクするようになり、高齢者の歩き方のようになりました。そのような状態が続いて、ある時から膝に痛みが出てきました。平らの地面なら良いのですが、階段上げとなると痛みで顔がゆがんできます。
家に帰って自分で毎日マッサージしていましたが、寝ていても痛い。とうとう耐えきれず、整形外科に行くことになりました。診察の結果は変形性膝関節症ということです。
そこで出してもらった膝用サポーターですが、きつく締めると血管を圧迫してズキズキ痛いのです。時に外してまたつけるを繰り返しても、あまり効果があるようには思えません。そこで当然のように出された痛み止めのロキソニンは大して効果がなく、運転していると何かボーッとしてしまうのでこれは危険と思いやめました。
次の週には近所の整骨院に行き、1ヶ月ほど通いましたが、これも効果がありません。鍼とお灸、遠赤外線や超音波など色々なメニューで施術してもらいましたが、ここに来る時と帰る時で痛みが軽減されたかというと、全くそのようなことはありません。ずーっと痛いままです。この時は足を引きずって歩いていました。
そのような中、膝を2回も捻挫してしまいました。歩くたびに悲鳴が上がります。
とうとうオレも高齢者か、と言っている場合ではありません。この先杖を使って歩くようになったら大変です。何とか治さなければならない。
まずこの仕事から離れました。ここでやっている限り足は治らないからです。
しばらく経つと徐々に痛みが引いてきて、普通に歩けるようになりました。それと同時にオムロンの低周波治療器を腰に当てずーっと動かし続けます。医者は膝と腰は関係ないと言っていましたが、やはり腰の問題が大きいです。この先生ではちょっと足りないか?
すると腰の動きに余裕が出てきます。気がつきました!
以前の歩き方と今とでは全然違っているのです。腰が上に上がっているのです。
重い物を持つ時にまず腰を低くしますね、それから物を持ち上げるとスムーズで腰を痛めない。今までちょっとした段差につまずいていたのですが、腰の高さに原因があるようです。腰を低くすると段差も難なく乗り越えられます。
今ではすっかり、とまでは言えませんが改善に向かっており、普通に歩くことが出来ています。
今までは躓いて走ることが出来ませんでしたが、少しなら、しんたろうくんと一緒に走ることが出来ます。これからは回復あるのみです。
荷物を持つ時の重心のかけ方、身体の使い方を間違えると変形性膝関節症になりますよ!
睡眠時無呼吸症候群やめまい、ふらつきを解消した人間として言わせてもらえば、この課題はそれほどでもなかったようです。
トラックの業界で仕事をしている皆さんが、同じような問題を抱えていると思いますので、少し詳しく書いてみました。