めまい、ふらつきの原因はどこにあるか
以前、掲載したメニエール関連の記事がアクセス数1,900件となり、この症状で困っている人の多いことが分かりました。
検査漬けと効かないクスリばかり出されて、この先が見えてこない。医療から見放されたに等しい病気の一つです。
メニエール病と内リンパ水腫は厚労省の特定難病疾患に指定され、原因不明とされています。
ということは、現在の医療水準では歯が立たないということでしょうか。

めまい作業
巷にはいろいろな情報が溢れています。特別なサプリメント、特別な健康食品、特別に育てられたはちみつ、などを摂取すれば治るとか、1日〇分身体を動かすだけ!。
整体や接骨院がお待ちしています、歯科では歯のかみ合わせが悪い・・・・・。患者さんはワラにもすがる思いで何とか治したい、と思って申込みしてきます。
数万円する高額なものもあります。販売する方は儲かるでしょうね。特定疾患商法なるものがあるかも知れません。
しかし、『これで治りました』という声がいっこうに聞こえてきません。
治ったのなら患者さんが殺到して、品切れ続出となるでしょう。整体やマッサージが有効なら、店の前に長蛇の列が出来でるしょう。
新しい治療法が出来たとニュースで流れるでしょう。でもそのようなことは起きていないようです。
恐らくこれらの方法は違うのではないでしょうか。
何かを身体に摂取したり、何かを装着することで治るものではないように思います。
また、効果のない薬や強力な薬を飲み続ければ、確実に体を悪くするだけです。
例えば利尿作用があるという理由で、朝昼晩に処方されるメニレットゼリー(イソソルビド)。これで水分が排出できれば良いのですが、自分の場合は何一つ変化はなく、棚の上に積み上がっていく一方でした。
めまい検査や聴力検査も毎回実施されますが、そんなものは検査しなくたって自分で身体の調子はわかります。
私たちがクリニックへ行くのは、病気を治したいからですよね。しかし薬で治ることはありません。一体何のため?

寝起きが悪い
数年前になりますが、ある日クリニックへ行くため隣りの駅で降り、高いところから一直線に伸びた階段を降りることになりました。
いつもよりめまいが強く出ていて、階段の段差がぼやけてよく分かりません。
ふわふわした状態で、どこを向いて立っているのか、どういう風に足を着けて良いのか感覚が分かりません。
踏み外したら一気に下まで転がりそうなので、手すりに掴まりながら降りてきました。体験のある人ならわかると思います。
よく心の問題が症状を作る、などと言いますが、それは怪しいと思います。身体の具合が悪ければ気分が優れないのは当たり前ですから。
一方で身体の症状が良くなってくると、気分もどんどん良くなってくる。これもよくあることではありませんか。
だいたい医師がよく使う『ストレス』という言葉は、診断に思い当たるものがない時に使われるようです。ストレス検査をしていない場合は、根拠もなく言っているに過ぎないと思います。
『ならばストレスと症状の因果関係を明確にしてほしい!』と言ったことがありますが、まともな答えは出てきませんでした。肉体的なストレスなら分かりますが。
私はかつてメニエール病、内リンパ水腫の診断を受けましたが、実をいうと、それが医療機関によって診断名が変わってきます。耳鼻科だけでも前庭神経炎、良性発作性頭位めまい症、突発性難聴(左低音域)、といわれました。
現在はとても良い気分で毎日を過ごしています。でもそこまで来るのに何年もかかりました。
めまい・ふらつきの本当の原因は、どこにあるのでしょうか?
それは首とその周囲の部分です。『胸鎖乳突筋』と『斜角筋』に注目してください。

胸鎖乳突筋、斜角筋
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は胸骨・鎖骨から始まり、耳の後ろ(側頭骨の乳様突起)まで続いています。首を曲げたり、首を左右に回転させたり、前に倒したり、胸骨と鎖骨を引っ張り上げるなど、重要な働きをしています。首を曲げるとここが浮き出てくるため、見た目にも分かりやすい部位です。
斜角筋(しゃかくきん)は胸鎖乳突筋の奥にあり前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋に分けられます。
前斜角筋は頸椎のc3~c6から第一肋骨まで続き、首を横に倒したり横に倒したりする働きがあります。また息を吸う時には第一肋骨を引き上げて呼吸を助けます。
中斜角筋はc2~c7頸椎から第一肋骨まで。機能は前斜角筋と同じですが、この二つの筋緊張によって手や腕のしびれを生じさせ、胸郭出口症候群となることがあります。
後斜角筋はc4~c6頸椎から第二肋骨まで続き、第二肋骨を引き上げ呼吸を助けます。
症状が出るほど悪くなっているのに、いきなり首を揉みほぐそうとしてはいけません。
安全に実施するには手順があります。
めまい、ふらつきの具体的改善方法は、会員ページで紹介しています。
※ただし、脳血管障害や肝臓等の内臓疾患、高血圧、低血圧に起因するめまい、ふらつきの場合は、この方法では改善しません。精密検査で異常のないことが前提です。

身体を整える
そうです。めまい、ふらつきの原因は首とその周囲にあります。
首の不調や首を痛めたなど、思い当たることはありませんか?
この場合、朝起きた時が一番症状がひどく、夕方になると軽快するようです。
またお風呂に入っている時は、めまいが出ないことが分かります。
これ以上症状を悪くしてはいけません。出来ることから第一歩を始めてください。
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