めまい

良性発作性頭位めまい診断の正当性について

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先日お伝えした『良性発作性頭位めまい』ですが、以下のYouTube動画に質問したらご回答をいただきました。お忙しい中、大変ありがとうございます。

当方の質問を再掲します。

『良性発作性頭位めまい』は三半規管に耳石が入ったために起こるとされていますが、BPPVの施術では画像もなく行われているようです。三半規管に耳石が入ったことが画像で確認出来、排出されたことも画像下で分ると思うのですが、個々の患者ごとに耳石の位置に関する画像がないのはどうしてでしょうか。

医師生活20年↑Dr.カトー診療所さんからの回答です。動画ページを参照してください。

耳石の大きさが画像でとらえられるほど大きくないこと、後遺症を残さず治る良性の疾患であること、位置が特定できても必ず落ち着かせる方法が確立していないことなどが画像で耳石を追いかけない理由だと思います(^-^)

※やはりそうだったんですね。耳石は小さいもので画像ではわからないとのこと。

画像に映しながら耳石がどこにあるのかを見ながら耳石を排出する施術(Epley法)ができないのは、耳石が小さくて画像では分からないためだということでした。また三半規管から排出されても、それがどこに行くか分からず、また元に戻ってしまうこともあり得ると理解しました。

耳石を三半規管から排出するEpley法の動画です。字幕を利用してください(画面下の黒い部分一番左のマークをクリック)。この方法で治った方は教えてください。

耳石は小さいために画像を利用できないということは、めまいの原因が耳石であることを確定診断できない、ということであり、何らかの症状をもとに『良性発作性頭位めまい』だと言っていることになります。したがってBPPVの施術であるEpley法も、そうだろうという仮定の下に行って、これで治れば頭位めまいだし、治らなければ何度もやるか、違う疾患を疑う必要があるということです。少し調べてみたらEpley法で治ったという体験談があり、頭位めまいには効果があるのかもしれません。

医療はエビデンスの積み重ねで成り立っており、証拠が示されないものは排除されてしかるべきです。多分そうだろうというのは、少し大雑把であると思います。これでは脳の病変を示さず、症状だけを取り上げて精神疾患だと言っている精神科医と同じだと言わざるを得ません。精神科医はこれが統合失調症であるという脳の病変を示せていないだけではなく、ドーパミン作用機序が障害されているなどと根拠のない非科学的なことを言い、セロトニンが減少してうつ病を発症すると言いながら、その肝心な脳の病変を示さないでいるのです。

こうしてみてくると、メニエールの原因である内リンパ水腫も、個々の患者の画像として示せていないことに気が付きます。骨折や肺炎、心臓肥大なら画像ですぐにわかりますね。でもこの場合は示すことができていない。三半規管は少しの刺激でも影響を受けるデリケートな部位だからと言って、本当に小さな、画像でも分からない耳石が入ったからという理由でめまいが起こるものでしょうか。内リンパ水腫が原因で、本当にメニエールになるのでしょうか。

もうひとつ言わせてもらうなら、めまいの大半が良性発作性頭位めまいだと言うなら、それで治る人が少ないのはどうしてでしょうか? めまいや耳鳴り、難聴で困っている人は日本中に沢山います。私は以前、この名前の診断を受けましたが、だからといってめまいに慣れさせる方法では全く改善しませんでした。それどころか何年もかかって首を緩める方法に気が付いて実施したところ、これで改善できました。ただし何年もです。

どこかの論文や教科書にあるからという理由で、あなたにもこの診断名をつけるのは大迷惑な話だと思うのです。この疑いはだんだん大きなものになってきました。耳鼻科領域にあえて切り込んでいるのは、本当にこれで治せるのか大いに疑問があるからなのです。原因は違うところにあるかもしれないと思っています。

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