睡眠時無呼吸

マウスピースやCPAPで大丈夫?

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マウスピース2

本当に長期間使い続けて大丈夫なのでしょうか?

9年前、睡眠時無呼吸と診断されて、最初に使用したのが歯科のマウスピース(スプリント)でした。数回通って歯型を取りました。上下の歯がスッポリ収まるもので、上のピースと下のピースを下顎を(数センチ)前に出した状態で接着します。

マウスピース画像1

マウスピース画像

これは1回作ってしまえば終わり、という記述を良く見かけますが、とんでもありません。歯の治療をすると、歯並びが変わって装着できなくなる為、再度作り変えなければなりません。歯並びに合わせて加工してくれれば良いのですが、そこの歯科ではできないと言われ、私は2回作りました。効き目が少なかったこともあり、2回目で下顎はさらに前に出されました。

確かに作ったばかりの頃は、低呼吸や無呼吸が減り、寝るのが楽になりました。しかし下顎を前に出すという事は、顎に負担がかかります。やはり顎が痛いのです。これはマウスピースが原因かどうか分かりませんが、寝ている時にストレスがかかり、歯ぎしり、噛みしめが強く起こっていました。

噛みしめの癖は以前からありましたが、それがマウスピースによってより強く出るようになりました。よだれも出るし、違和感も取れず、なかなか慣れるという事にはなりません。

1年程度たった時、無呼吸が悪くなっていることに気が付きました。その後も寝ている途中で、痛くて外すようになり、やがてマウスピースをせずに寝るようになりました。恐らくは、マウスピースの効果が無くなったのだと思います。

マウスピースは下顎を前に出すことで、舌の付け根が落ちるのを防ぐものですが、この時は顎を前に出しても防げなかったということになります。

その後の後遺症はまだ続きます。マウスピースが原因というほど確たる証拠はありませんが、この時の顎の歪みが噛みしめの癖をより強くしました。歯ぎしりや噛みしめが、寝ても起きていても繰り返されます。

重たいものを持つ時や、急いでいる時、体調が悪い時などは、歯にストレスがかかってきます。そのような時に、つい、思わず噛みしめているのです。意識して噛まないように、噛まないようにと、心がけているのに。

マウスピース2

マウスピース

別の歯科で治療中、『顎関節症ではないかと言われました。前歯も奥歯も歯ぎしりによって、擦り減っていたのです。どうも毎日歯が痛い、と思ったら歯の噛みしめによって歯茎が痛くなっていたのです。この痛みは相当のもので、ズキズキとして我慢できないくらいです。痛み止めのロキソニンが手放せなくなりました。

虫歯の治療で歯を削り型を取って、次回に入れます、というその時に、・・・・歯を削ったためにその歯は弱くなっています・・・・食事中に口の中に何かある、と思ったら歯が折れてしまった。こんな事が何回も起こって、先生もあきれていました。

噛みしめのために歯茎が悪くなって、歯のぐらつきが起こります。その隙間から虫歯になり、余計に歯が悪くなります。奥歯を指で動かすと、グラグラ動きます。毎週歯科へ通うことになりました。

そのようなことを繰り返している中で『播種性血管内凝固(DIC)』という病気にかかりました。

血液中の血小板など止血因子が大きく減少するもので、放っておけば敗血症になり多臓器不全で死亡するようです。この時は鼻の周りにカサブタが沢山出来ました。当時は何故鼻に出来たの分かりませんでしたが、自分が推測するに、歯茎と鼻は位置的に近いことから、細菌がそこから血液中に入ったのかもしれません。あくまで推測です。

そして今、顎関節症専門の歯科で治療を続けていますが、上下左右の奥歯を1本を除いて全部抜いてしまいました。炎症が強くて、抜く以外に方法が無かったためです。奥歯がないと物が噛めないんですね。前歯だけが使えるので、食事にすごく時間がかかります。硬いものや肉などが食べずらいです。

長々と書いてきましたが、睡眠時無呼吸症候群でマウスピースを使用して9年後、今は歯がこのような状態です。あの時にマウスピースを選択しなかったら、違う結果になっていたのではないかと思うのです。

もちろん、これは1事例であって、すべての人に当てはまるものではありません。

マウスピース3

マウスピース

しかし、ここに書いた点について注意は必要です。

本来顎の骨格の問題で、下顎が後ろに下がっている人には、下顎を前に出すことは理解できます。しかし、そうでない場合に、しかも長期間にわたって前に出すというのは、顎の骨格に歪みが生じませんか?

今、睡眠時無呼吸でマウスピースを使用しているあなたに知って欲しかったので、ここに記しておきます。

 

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