新型コロナウイルス

井上正康先生:ウイルスの起源と免疫回避、デマのレッテル貼りと同調圧

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松田学のニュース解説 新型コロナ最新情報 オミクロンの正体44<本編2>

井上 正康 大阪大学名誉教授

本編の2本目です。

 何故母親たちが反ワクチン派に染まるのか 根拠不明でも医療デマが拡散してしまう理由 子育て中のひとは何故デマを信じるのか

デマを流すのは簡単なことであり、センセーショナルなことに目が行ってしまいがちで、子育てに悩む母親がある情報に飛びついてしまうと。これは正しいんですね。この記事を書いたライターはワクチン激押しグループですね。立場が客観的ではなくて推進させる方向に全ての情報を解釈しています。そして全く同じ論理がワクチン推進派に関しても言えるわけですね。

その典型が河野デマ太郎という、1億人がアメリカで打って1人も死んでないと。厚労省の捏造データを計算し直しても効果は全く同じであると。これはもう、大臣自身がついているデマなんですけども、TVなんかでそれを言われると、なかなかひっくり返すのは難しいですね。しかし、衆議院会館や国会の中で議論されている事実なんでね、そういうものがなかなかTVでは放映されてない。非常に大きなバイアスがかかっている。

そういう状況の中で何を信じたらよいかと言う時代を、我々は生きております。そして子供を守るのはお母さんしかないんですね。だからこそ何があってもお母さんは本能的に子供を守ろうという役割が非常に強いので、それが子供に良いと思うことにパッと飛びつく理由なんですね。正しい情報に飛びついたときには良いですけども、誤情報に飛びついたときには悲惨なことになる。

例えば安倍さんのテロ事件で問題にされている宗教団体、これなんかも宗教が御利益の面もあるし危ないという面もある。そういうバランス感覚をどれだけ批判的に持つかという、教育の問題が根底にあります。そういう意味で今回のワクチンに関するデマは、むしろ河野大臣を始め厚労省が公的な捏造をやってしまって、NHKと新聞を始め、ほとんどがスポンサーの意向で動いているメディア媒体は、ワクチンを推奨する情報しか出していない。

非常におかしい、両方を併記するなら信用できますが、片方の情報しか出していない。それに対してSNSは誰も検閲せずに拡散出来るから、ある意味では非常に無責任な情報が散乱します。9割近くはノイズに近い。情報の洪水状態の時代を生きるには、如何に批判的に歴史的、科学的、俯瞰的に考える力があるかどうかが非常に大事ですね。

お母さん達がそのトレーニングを受けることが教育として非常に大事だと思います。今回のワクチン騒動に関しては、反ワクチン集団がデマを流しているというのは全く逆ですね。それがYouTubeでバンされるという言論弾圧が起こる時代は、大抵弾圧されるような言論が正しいと。そうでなければ政府は大手を振って正々堂々と発信できる立場にありながら、何故河野さんがYoutubeと結託して医者集団を使って、バンさせているかと。

こういう状況が今の不信な時代を作っている。その中でも日本は世界で群を抜いておかしな状況になっている。そういう意味では厚労省発表、小児科発表のデータは今の時代では、一番とんでもない情報になっている。これをお母さん方が近くの人がワクチンを打っておかしくなっていることを目の前で見てるわけですね。そこから直感的にこのワクチンは危ないということで、反ワクチングループにレッテル張りされてますが、これは反ワクチンではなくて子供を守る集団なんですね。

お母さん方に正しい情報を届けてあげて、同調圧に負けないようにして、お子さんを守ってやれる応援を政府としても、政党としてもしっかりやるべきだと思います。

オミクロン接種率14% 加藤勝信厚労大臣が連合と経団連に協力依頼 接種促進に躍起

加藤さんは頭のよい方で、2年前に2時間ほどレクチャーさせていただきました。当時、新型コロナがどれほどのものかと、非常に科学的に正確に理解しておられました。恐らく上久保先生の理論を十分理解されての上でだと思います。そしてワクチンに関しても危ないということは十分にご存じです。最初にこのワクチンが出始めた頃には、確か週刊誌で、こんなものオレは打たんよと表紙を飾ったことがありましたが、

その同じ頃にプーチンも大阪大学の免疫の大家と自称されている方も、そんなものは打たんよと、慎重に構えると、正しい認識をなさっておられたんです。今もその認識は基本的には変わってないと思います。しかし、厚労省がデータを捏造してまで、何故国民に打たせようとしているのか、そこは医学を越えたバイアスが厚労省にかかっていると考えなければ、どう考えても理解できないと。

恐らく加藤さんもそういう立場におられるのではないかなと考えられます。例えばPCRのCT値のことで2年前に彼に進言したときに、十分わかっていると、しかしそれを35以下にするといきなり感染者数がバッと減って感染者隠しと思われると困ると、世論を思い量った発言をしていました。しかし、その2日後には公的PCRをやっているところには35でやるようにと通達を出して下さったんですね。

あれは彼がその事を理解しているからだと私は高く評価しています。しかしそれは残念ながら保健所のような数%しかやっていない場所に限定されていました。日本は圧倒的に90何%が民間の検査会社ですからその情報が伝わっていない。だから未だに40,45と感染研の条件でとんでもない数のPCR陽性者が算出されて、メディアで垂れ流されている。

そういうことに関しては、何故あの頭の良い加藤さんが逆のことをなさっているのか。私は恐らくエビデンスはありませんが、岸田さんも含めて何かあったら安倍さんと同じような立場になるという脅しか、あるいはフォローザマネー、お金で転ぶような人ではないと思いますけど、少なくとも両手足を縛られたような状態で厚労大臣をなさっておられるんではないかなと。そう考えなければ加藤さんがこんなバカげたことをされるはずはないと思います。

中国で過去最高の猛威 全土ロックダウン 約4億人が対象 ロックダウン解除後に感染が急拡大する可能性? 免疫力訓練の機会が失われる結果、感染大国になる? 

オミクロン出現1年派生型600超で免疫回避の性質強まる 11月25日で1年 収斂進化が進む

免疫逃避に関しては、確かにデルタまでとオミクロン以降は人間の免疫力が対応するメカニズムと力は激変している。デルタまでは血中に入ってACE2標的型の特色があって、免疫で中和抗体が出来るとACE2に結合しなくなるが、オミクロンは口の中の喉粘膜がメインターゲットになるため、血中の抗体が上がろうが下がろうがほとんど影響を受けない。

オミクロン集団全体が免疫逃避力があると、カセットで変化しているわけです。オミクロン型派生株が600超ということですが、これは調べて感染力が少しづつ違うようなものを、遺伝子の一次構造を調べたらこのくらいあったということで、実は去年のデルタまでのものも万を超える亜株が沢山発生しているんです。2週間に1回分子時計でランダムに突然変異することがわかっていますから、そうすると、2週間に1回の割合でそこら中にバーッと広がっているというのが現実です。

オミクロンに限らずコロナは無数の、人類の顔以上の多様性を持っているだろうと考えられます。デルタまでとオミクロン以降は完全に違った次元で病態を考える必要がある。血中で発現する免疫力が回避されるのがオミクロンである。どのようにウイズオミクロン時代を平和に過ごして行けば良いかは、オーラルケア、歯を抜いて抜歯したり、傷口からオミクロンが血中に入ると、デルタ以上のリスクを発揮する可能性がある。うがい、鼻洗浄、食物繊維のある食事、仲間と楽しく生活。

オミクロンの起源は ネズミ? ウイルスの変異が動物を介して広がる?

これもYES&NOですね。デルタまでの新型コロナがコウモリから来たと一応いわれていますが、キクガシラコウモリとのホモロジイが非常に近いので、オリジンはコウモリのウイルスだったとわかっていますが、モデルナ社がパンデミックが始まる遙か以前からパテントを持っているんですね。そのパテントはどうやったら感染力を強めることが出来るかとか、

今回のワクチンに使われている遺伝子の配列に非常に似た、確率的には数百兆分の1くらいで自然に生まれるような状況が、この遺伝子の中に読み取れるとノーベル賞級の科学者がおっしゃっています。武漢で漏れたのかどうか、海鮮市場から、というのは科学的には結論がついてないですね。最近複数の国の研究報告で、やはり人工的なものであった可能性が非常に高いと、米国のオフィシャルな組織で議論がなされていて、その責任を追及するような行動が始まっています。

武漢型ウイルスの起源も、遺伝子の配列から見ると、かなり自然とは考え難いというのが多くの専門家の考え方です。それに対してオミクロンはいきなり32箇所もボーンと2週間に1回、突然変異がランダムに起こるにしても、いきなり32箇所もスパイク変異があるような、しかも感染と関係しているような場所が圧倒的に多いので、そんなものが自然に出てくるというのは確率的には非常に低いといわれています。

オミクロンの感染拡大を見ると、初期に現れた頃には10日間でその集団の50%に感染すると。ですから3年前の旧型コロナの60倍の感染力を持っていることが計算で分るわけですね。そして去年のデルタ株は5回も変異しながらも、その変異の度に1つか2つのクリティカルなアミノ酸の突然変異で感染力が強くなってきているんですね。

それがデルタまでは確実に人の体内で感染を繰り返しながら変異を拡大してきたという解釈が成り立ちます。しかしながらオミクロンに関しては、ものすごい感染力を持ちながら、いきなりネズミから人へボーンと来たというのはなかなか考え難いことですね。そういう意味ではオミクロンも人工的なウイルスである可能性があると最近、感染認証をやっている遺伝子の専門家集団の中でそういう議論がなされ始めています。

そういうことを考えるとネズミから来た可能性も確率的には否定は出来ませんけれども、遙かに別のシナリオの方が科学的にはプロバビリティが高いということになります。動物から人に移るというのはウイルスの基本的なパタンなんですね。そういう意味では野生動物を何でも海鮮市場のようなところで捕まえてきて食べると、中国から常にウイルス感染症が広がっていくという世界的な地図がありまして、ネズミだったりラクダだったり、いろんな中間宿主があるわけですが、

新型コロナのデルタまでだったら、げっ歯類の中でもミンクのようなイタチ族ですね。イタチ族に感染するのが人に感染するものと共通であると、2年前にベルギーでミンクの栽培工場が全滅して全部殺処分したケースがありましたが、ああいうところで行ったり来たりしながら、感染力の強いものになることはあります。鳥インフルエンザでも同じことが起こるわけですね。

その起源がネズミである可能性もありますけども、いきなり同じ時間をかけて、2年経って60倍感染力が強いものがいきなり広がったというのは、確率としては低いというのが科学的な判断ではないかと考えられます。

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